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2013-05-24 「吉野屋の牛丼」という「概念」

上記のイラストで、娘が「金欠なう」との文言を入れております。

これは、私がこずかいによる金銭的な虐待をしている訳ではありません。

理由を尋ねたところ、

―― 友人と二人で、2000円で食べ放題のしゃぶしゃぶ屋に行ったから

なのだそうです。

女子中学生が、二人でしゃぶしゃぶの鍋をつついている絵。

想像するに、なんともシュールな光景です。

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私も、人生で2回程、「低料金の食べ放題のしゃぶしゃぶ屋」にいったことがあります。

一度は大学生の頃。もう一度は社会人になってからです。

大学生の頃、あんなに美味しいと思ったあの牛肉が、社会人になってから「これは『紙』か?」と思うくらいに、文字通り「味気ない」味と感じました。

「舌が傲った (おごった)か?」とも思ったのですが、多分そうではないと思います。

大学生の時、私は、低料金の食べ放題のしゃぶしゃぶ屋で、「牛肉」ではなく「牛肉という概念」を食べていたのだと思うのです。

「牛肉」という非日常を食す ―― これは、ビンボーな苦学大学生にとって、一大イベントであったはずです。

「牛肉」という有体物ではなく、「牛肉という概念」という無体物を食して喜んでいられた。それはそれで、幸せな時代だったのだろうと思います。

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嫁さんは、学生の頃に「吉野屋の牛丼」を一回食べたきり、その後の人生で食べたことがないそうです。

「牛肉の味がしない」のだとか。

嫁さんは間違っているのです。

「吉野屋の牛丼」に、「牛肉の味」などを求めてはならないのです。

「吉野屋の牛丼」とは、「牛丼」ではありません。あれは「吉野屋の牛丼」なのです。

米、牛肉、タレ、紅生姜、七味唐辛子、(ときどき生卵)が有機的に結合した一つの作品なのです。

そして、何よりあれは、「吉野屋の牛丼」という「概念」なのです。

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ですから、嫁さんが「牛肉の味がしない」というのは当然です。

「吉野屋の牛丼」からは「吉野屋の牛丼」の味しかしないのですから。


2014-05-24 「この件、そなたに任せる」

先日、電子化された少女マンガ(フリー)を読んでいました。

The previous day, I read an old girl's comic from web site.

イケメンの冷徹な闇の指導者が高校を支配していき、それに逆らう不良少女とのバトルの話です。

The cool good-looking leader in an underground side governs some high schools and a bad girl tries to oppose the group.

でもなぁ、

―― 高校なんか支配するモチベーションなんかあるかあ?

"Is there any merit to govern high schools?"

と、考えてしまうのですよ。

第一に、ビジネスモデルとして成立しないですよ。

To begin with, I think it is impossible to make a biz. model.

薬物なんぞ大っぴらにやったら直ぐにばれるし、バレないレベルでは利益があがらん。

Drags biz. will be out soon. If they want to avoid it, the profit is going to be smaller.

そもそも、3年で卒業してしまう薬物のユーザなんぞ、固定客にならんじゃないか。

In addition, high school students will graduate soon, so it is difficult to get money from them for a long time.

それに、イケメンの冷徹な悪の組織の指導者、というのも現実離れしていますしね。

And it is non-realistic that he is a cool and good-looking leader in dark side.

組織を維持する指導者って、大抵走り回っていますよ。

Ordinal leaders are always about to run all over to keep the group.

「この件、そなたに任せる」

"I will leave this matter to you."

「ありがたき幸せ」

"Thank you very much, my honor."

などという組織なんぞ、回りませんよ。部下は、絶対に「丸投げしやがった」と思います。

Such a group doesn't work well. Any subordinates don't obey his order.

悪の組織といえども、イケメンの悪役が優雅に命令を出していては、一月と持ちません。

Even if it is an evil group, the group is going to be crashed for one month under the elegant leader.

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と、ティーン向けの少女コミックに文句をいっても仕方ないし、子どもも大人になれば分かることなのですが、

However, it can't be helped that I blame the girl’s comics and the fact becomes clear for all children.

リーダーシップがこういうものだと思っていると、子供たちが、苦しむのではないかと思いまして。

I am afraid that some children will suffer from this misunderstanding.

ええ、特にリーダーシップを発揮できない、中学生の生徒会長をやっている子どもに、このメッセージを届けたいのですよ。

Especially, I want to send my messages to a captain in junior high school who doesn't have any charisma.


2015-05-24 「絶対的真理」を諦めずに求め続けた、(年齢的に)私の先輩や、同輩達の何人かは、―― 闇に堕ちて行ったから。

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

10代のころの私も、「本物が欲しい」って思っていました。

When I was a teenager, I also thought that "I want a genuine article".

「絶対的真理」というものが存在すると、かなり本気で信じていました。

I really believed that there was "real grit" in the world.

そういうものが、数学や物理学の中にしか存在しない、(か、あるいは、どっかにあるのかもしれないけど凡庸な私には見つけられないものだろう)

But it might just in the field of mathmatics or physics (or I don't find it even if it is in the world because I am a mediocre person)

―― と、結構、早いうちに諦めることのできた私は、結構幸せだったのだと、今なら思えます。

I think now that I was happy to give up searching it.

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「絶対的真理」を諦めずに求め続けた、(年齢的に)私の先輩や、同輩達の何人かは、―― 闇に堕ちて行ったから。

My seniors or fellows who never gave up finding "real grit" were falling into ruin in the dark side.

「革命」やら「宗教」やら、まだ、誰の見たことのない何かに向って。

Towards "revolution" or "religion" or anything which who has not yet watched.

『上手くいかないのは私以外の何かのせいで、その何かを壊せば上手くいく』と信じて。

They believed that "anyone, except for me, made something wrose. So if we destroy the something, it become to go well".

―― で、色々な反社会的行為(テロリズムやカルトなど)で、自滅していきました。

After all, they ruined themselves by various antisocial acts (including terrorism and the cult),

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この著作物に登場してくるキャラクター達は、私や堕ちていった先輩や同僚たちより、はるかに立派だと思えるのです。

I think that the characters in this book are better than my seniors, fellows and I.

彼らは、「本物が欲しい」という餓えるような望みを持ちつつ、しかし、それが簡単に見つけられないことを、他人や社会の責任にしようとはしていません。

Though they are starving to get "real grit", they are not going to pass the buck to others and society even if they are in trouble.

理由を外側に求めず、その問題から逃げるのでもなく壊すのでもなく、自分の心と対峙しようとしています。

They don't shift the responsibility to outside, don'trun away from the problem and don't destroy the problem, they try to being up against the problem.

私は、その姿に、素直に感動を覚えるのです。

I am impressed by the figure obediently.

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だけど、そういう生き方は、結構ツライですけどね。

But such a way of life is quite hard.

数学や物理学に逃げる方が遥かにラクです。

Escaping in mathematics and physics is much more comfortable.

私がこれまでの人生で知り得る限り、「絶対的真理」を求めて、自分の心と対峙する闘いの敗戦率は100%です。

As far as I know, the defeat rate of fight to confront my heart is 100% for seeking "real grit".

それでも、彼らは闘い続けるのだろうか。

Still are they going to continue the fight ?

ティーンエイジャを終える前にとっとと逃げだした私は、「それ」を見届けたいのです。

I who ran away quickly before finishing my teenager, want to make sure of "it".


2016-05-24 今の、嫁さんと私の合言葉は「(ローンが終了するまでの)あと約10年間を生き延びるぞ」です。

これまで、私は嘔吐反射が強すぎて、どんな胃カメラ(鼻からのカメラも)も、途中で断念してきたしてきた、というお話をしてきました。

I have already repeated the same story until now, that my vomiting reflex is too strong to continue any operation using gastric camera.

不遜で、傲慢であっても、

Even if you feel my irreverence or arrogance.

―― 胃カメラの苦痛を繰り返すくらいなら、胃ガンで死んでもいい

"I can accept my death if I have to repeat the pain of gastric camera"

という思いすらありました。

日常を平々凡々と生きている私に、あの非日常的な苦痛の拷問は耐えられないのです。

I, who live my mundane life, don't tolerate the torture of that extraordinary pain.

そんな理由で、人間ドックでも、ここ10年以上、バリウム検査のみでうやむやにし続けてきて、胃のポリープが発見されても放置してきました(10年前の胃カメラで良性ポリープと診断されたから)。

In such a reason, I have continued to ignore the warning of medical checkup for more than 10 years, and have done barium examination only. When polyps of the stomach had been found, I have left it. (Because I was diagnosed with a benign polyp in 10 years ago).

先日、検診センターから「大至急、専門機関で検診のこと」という最後通牒を渡されてしまいましたが、気にしていませんでした。

The other day, the examination center passed me the ultimatum with a message "Go to specialized agency as soon as possible", but I didn't care of it at all.

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しかし、今は、

Now I have changed my opinion.

―― 家族の為に、「生き残る」ことに最善を付くさなければならない

"I have to do my best to survive for my family"

と、考え方を変えました。

今の、嫁さんと私の合言葉は「(ローンが終了するまでの)あと約10年間を生き延びるぞ」です。

The present slogan of both my wife and me is "I survive after about 10 years (until the loan is completed at least)"

私達夫婦にパラダイムシフトをもたらしたのは、若くして家族を残してこの世を去らなければならなかった、私の後輩です。

It was my junior worker that made us bring a paradigm shift. He had to leave the world, leaving his family.

彼の無念さを考えると、今でも、体に亀裂が入るような痛みを感じます。

I feel a sharp pain in my body, whenever I come to think of his regret.

(続く)

(To be continued)


2017-05-24 江端:「そうだなぁ、結局のところ『腹を括ること』かなぁ」

今年大学1年生となった長女から「大学1年生の歩き方」という本を紹介されました。

My senior daughter, who has been a college fresh young this year, introduced me a book "How to walk for a college fresh young"

大学というのは、これまでの教育機関の有り様と、完全に切り離れていますので、このような本は、かなり助けとなるものと思います。

The education system of colleges is perfectly different from those of before colleges, so I think the book like this might be helpful for her.

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長女:「どうだった?」

Daughter(D):"How was that?"

江端:「うん、面白かった。こういう本は『気休め』になるよね」

Ebata(E):"It is good. this book will make you ease"

長女:「・・・うん? なんか引っ掛かる言い方だな。どういうこと?」

D:"Well, worrisome phrase, you said. What does it mean?"

江端:「つまり、この本の著者は、全員が大学を卒業した社会人なわけでしょ」

E;"Um, These authors had already graduated from colleges and now they are member of society aren't they?

長女:「うん」

D:"Maybe".

江端:「そりゃ、大学を卒業した後で、その時代を振り替えるのであれば、そりゃ何だって言えるよ。だって、自分の過去をレビューしている訳だから」

E:"I think any people can speak their own past events after the graduation. It is just a review of their life"

長女:「それで?」

D:"And?"

江端:「大学一年生は、今、まさに、密林のジャングルにいて、どこに何があって、どの方向に進めば良いのか分からず、右往左往している訳だろう」

E:"The newcomers are now running about in confusion in the jungle, without no information of where to go, and what to do.

長女:「まさしく」

D:"Absolutely"

江端:「この本の著者は、『宇宙空間に浮ぶ静止監視衛星から、密林のジャングルの全体を観測している』人たちだと思う」

E:"I think, these authors are the jungle's observer who live in a space stationary satellite.

長女:「なるほど」

D:"I see"

江端:「密林で遭難している大学一年生が、監視衛星からのレポートを ―― しかも、何年も十何年も観測のレポートを ―― を受けとって、どれほど役に立つものかな、と思ってしまって」

E:"For a college fresh young, the reports from the satellite, in addition reported in several years ago, is really useful ?"

長女:「じゃあ、この本は、全然役に立たない、ということ?」

D: "Do you want to say that this book is not useful at all?"

江端:「そうではない。ジャングルの全体構成を示しているということにおいて、実に意義のある本だと思う。ただ、この本を読んで、ジャングルを理解したような気になるのは危いんじゃないかなぁ、と思って」

E:"I think it is useful for you. However, if you breathe a sigh of relief, it might be dangerous, I am afraid. This book doesn't cover all risk of your campus life"

長女:「ではどうすればいいの?」

D:"What should I do on earth?"

江端:「そうだなぁ、結局のところ『腹を括ること』かなぁ」

E:"Let me see.... "prepare yourself for the worst", after all"

長女:「はい?」

D:"Pardon ?"

江端:「この本の著者達は、自分の失敗体験をベースに、この『大学1年生の歩き方』を執筆している訳で、それは、多くのケースで応用できるのだろうけど・・・」

E:"These authors wrote their own failure stories based on their campus life, and I believe that this book is useful for your future accidents"

長女:「?」

D:"?"

江端:「だからといって、この本で、これから起きるであろう自分の問題を回避できるというということにはならない ―― 当然だけど」

"However, you could not avoid all your troubles in your future campus life. as might be expected"

長女:「・・・」

D:"..."

江端:「結局のところ、どんなに下調べようとも、どんなに慎重になろうとも、最後には、自分なりに見苦しく『ジタバタ』しなければならないと思うんだ」

E:"Ultimately I think, even if you do preadjustments or come to be watchful, you should show your disreputable appearance to others, finally""

長女:「ああ、そういうことね」

D:"I understand"

江端:「私は、『大学1年生の人数だけ、ジタバタの数がある』と思うんだ」

E:"Numbers of disreputable appearance seem to be equal to numbers of college fresh young, I think"

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で、私達は、誰も皆、

In addition, we all come to be adults, who

■その「ジタバタ」を乗り超えただけで、世界を分かったような気になり

feel understanding the world by just jumping over the disreputable appearance

■将来、飲み会で、若い奴に説教を垂れる、ウザい大人になる

will become annoying adults to preach to the young guys at the drinking party in the future

いう事実から、逃げることはできない

We all cannot run away from the fact.

―― という、ことについては黙っていることにしました。

I decided to be silent about the above


2018-05-24 『答:メールはなくても困らないものだからから』

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

もっとも興味深いことは、この世界が"IT"を前提としている ―― もっと簡単に言えば、メール、SNS、Webの利用を前提としている ―― という仮説が、"偽"ということです。

The most interesting thing is that the hypothesis that this world is premised on "IT" like using mail, SNS, Web - is "false".

私は、町内会の広報部の部長で、今や、町内会のIT化のラディカル(急進派)と自認しております。

I am now the director of the Public Affairs Division of the neighborhood association(NA), and I now recognize that I am a radical, who am pushing ahead with IT.

手始めに、町内会の運営委員委員(ボード)のメーリングリストの構築を始めているのですが、ぶっちゃけ

For the beginning, I'm starting to build a mailing list for Steering Committee members (Board) of the NA, but to tell you the truth,

―― 最初から「つまづいて」います。

"Failed" from the beginning.

メールアドレスを開示してくれない人がいるのです。

Some people do not disclose their email address.

私は、当初「高いプライバシーとセキュリティ意識を持っているんだなー」と思っていたのですが、最近、驚くべきことが分かってきました。

I initially thought "they have high privacy and security awareness", but recently I have learned amazing things.

『メールアドレスを持っていない』

"They do not have a mail address"

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これを聞いた時、私は「嘘だろう」と思いました。

When I heard this, I thought "It would be kidding."

だって、私が、メールを使っていることで、大学のキャンパスで「オタク」呼ばわりされてから、すでに、"30年"が経過しているのです。

Because, "30 years" has passed since it use e-mail for the first time , with be called "geek" at the university campus.

"10年" で、ライト兄弟が飛行機を作ってから、最初の戦闘機が作成され

In "10 years", the first fighter plane was created after the light brothers made the first airplane

"15年" で、グラハム・ベルの特許査定から、 東京・横浜で電話サービスが開始され

In "15 years", telephone service began in between Tokyo and Yokohama from the patent assessment of Graham Bell,

しかるに、"30年"です。

However, it is "30 years".

なにより、今や、携帯電話、スマホの数は、労働人口の2倍を、軽く越えています(一人"平均"2台持っている(「一人が2台持っている」ではなく、平均2台です)

Above all, now, the number of mobile phones and smartphones are over lightly exceeding twice the labor force population(It is not "two people each have" but the average is two)

一体、どうやって、彼らは、30年もの間、メール"だけ"を忌避し続けることができたのでしょうか。

How, how long have they been able to keep away from "only" e-mail for 30 years?

『答:メールはなくても困らないものだからから』

"Answer: Because they do not have any problems without e-mails"

(続く)

(To be continued)