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2010-01-28 パリの平家物語

何年か前に、学会聴講でパリに行ったときのことです。

モンパルナス・タワーの最上階で、クロワッサンの朝食を食べて(貸切状態)、結構幸せな気分になりながら、モンパルナス地区を、てくてく歩きながら、ホテルに帰る途中、モンパルナス墓地に寄りました。

ボーヴォワールやサルトルの墓を見ておくのも、一興かと思いまして。

私はついぞ、彼等の著書を読むことはありませんでしたが。

学寮の管理人の叔母さんから『ボーヴォワールくらいは読んでおきなさい』と言われていたのですが、ボーヴォワールやサルトルについては、彼等が「事実婚」であった以上の知識はなく、現在に至っております。

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私は墓地の雰囲気は結構好きな方です。

結構寒い冬の午前でしたが、そこそこ人もいました。

しかし、歩いているうちに、モンパルナス墓地の人気のないエリアにさまよい込んでしまいました。

そこには、すでに管理が放棄され、何百年も放置されていたであろう巨大な墓の建造物がいくつも立ち並んでいました。その大きさたるや、私の部屋よりも大きなものでした。

その規模や作りから、当時、相当な財力を誇った貴族の所有していたであろうことが推認される墓でした。

しかし、100年単位で放置されて、崩れかけた巨大な石の建造物は、それゆえ、朽ち果てることもできず、その醜悪な態様のまま放置され続けていました。

子々孫々その栄華が果てしなく続くことを信じて、その建造物に埋葬されているであろう者達の想いは、安らかであるのか否か。

栄華の果ての没落に、その存在を自ら消し去ることもできない悲運に、「盛者必衰の理」が胸に去来しました。

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欧州の華やかな街の中で、平家物語に思い馳せるという、奇妙な時間に幻惑された一時でした。


2012-01-28 昨日の続き

先日、課長の代理で、主任研修を受けてきました。

テーマは「うつ病」。

なお、守秘義務があるので、背景や目的はお話できません。

# ウソです。説明が面倒なだけです。

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私のもっている「うつ病の症状」のイメージは、基本的に

■ゆううつ、悲観的、取り越し苦労、人に会いたくな等の、気分の低下

■イライラする、落ち着きがない、そわそわする等の、挙動不信

■おっくう、無気力、根気がない、関心、興味の低下、決断力の低下 等の、意欲の低下

などです。

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この症状、私にも出ましたので、理解できるのです。

加えて言うと、私の場合、

「やらなければならないという気持ちがあるのに、『物理的』に体が動かなくなったと」

ということがありました。

言うなれば

『マウスとキーボードとディスプレイのない、電源が入っているだけのパソコン状態』

という感じだったかと、思います。

あれは、怖い経験でした。

私の場合、運よく医者にも行かずに自己治癒したようです。

しかし「うつ病」だったというのは自己申告でしかありませんので、単なる外科的または内科的疾患だったのかもしれません。

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さて、話は戻りますが、その研修で「新型うつ」というのを聞いて、驚愕動転しました。

==========説明抜粋==========

日常生活や仕事、友達関係などがうまくいかなくて「自分を責める」という従来型と違って、『周りの環境や他人のせいにする』

特に、仕事場で多く、物事がうまくいかないことを『会社や上司のせい』にして、「会社が悪い」「上司が悪い」などの言葉が口癖のように言うようになる。

==========説明抜粋ここまで==========

『うん? 何故あんた(講師)は、

私(江端)のこと

を、そんなに良く知っているのだるのだ?』

と、その時本気で思った自分がいます。

この説明に、

『そういう不満を、毎日自分の日記で、ぶち上げている』

というフレーズがついたら、間違いなく、自分(江端)ことを言われている、と思ったでしょう。

==========説明抜粋==========

わかりやすく言ってしまえば、

「仕事中にだけうつになり、会社の外では元気」

というのが「新型うつ」。

==========説明抜粋ここまで==========

ん? ちょっと違うな。

私の場合、

『仕事中に怒っており、会社の外でも怒っている』

なら正しい。

# しかし、それでも立派な「人格障害」だよなぁとは自分でも思うんだけど。

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講師の先生が、最初に

「皆さんは、私の説明を聞いて、腹が立ってくると思いますが、先ずは我慢して私の話を聞いてください」

と前置きをして、話を始めました。

■一見人当たりがよく、会話を好む30代前後の男性。

■会社に対する忠誠心のようなものは持たず、なにか失敗や問題を抱えていても「会社のせいだから」「上司のせいだから」とクールな対処。

■「そもそも、私は、こんなチンケな部署にいるような人間ではないのだ」と、上司や同僚を人を見下す態度を繰り返す。

■体調不良で朝突然連絡をしてきて休むことが常態化している。

■インターネットで調べて、「私はうつ病だから当面休む。会社には私を保護する義務がある」と電話してくる。

■「うつ病」との診断書を持参して、「私はうつ病ですから、がんばれと言ったり、残業しろと言ったりしないでください」とはっきりと言う。

■これをもとに当然のごとく休職する。

■会社を休んで、合コンに出席しているところを同僚に見られてていたり、休職期間中に海外旅行をしていたことが、後で分かったりする。

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うん。はっきり言おう。

部下、上司、同僚関係なく、私はこいつを

『殴る』

まあ、法治国家では、暴力は問答無用で否定されるべきなので、言い直そう。

純粋な汚れなき真っ黒な悪意で、あらゆる手を尽して、こいつを

『潰す』

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と思っていたところで、講師の先生が、決めつけるように言いました。

『でも、けっして「詐病」ではなく、怠けている訳でもないのです』

『本当に完全な病気で、本人は心底、地獄の中にいるように苦しんでいるのです』

うーん、やるな。この講師。

説明が上手ぞ。

管理職の『管理』の意義と苦しさを、よく分っている。

閑話休題

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昨日の日記で私は以下のような文章を書いています。

<抜粋>

この時代にあって、今、我々に求められる力とは、

『あなたには、ついていけません。さいなら』

と言い放って、何もかも放り出して逃げだす勇気、

「逃走力」

かもしれません

新型うつ病の病症って、私が上で書いている「逃走力」と同じではない、とは言い切れないと思うのです。

私が啓蒙するまでもなく、私の主張していた「停滞主義」「転向力」そして「逃走力」は、

私が望んでいた形とは全く違う方向(絶望的に悪い方向で)で、

しかも、

現代病の病理として、

すでに確実かつ着実に進行していたのだ、と思えるのです。

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この病理が着実に広がりつつあるこの社会においては、

■組織的なモラルを規範とし、

■自罰的なルールを自分で勝手に創作し、

■それを守るという律儀さ

なんぞは、もはや欠片もない―――。

「日本赤軍」や「オウム真理教」などの、狂信的なテロ集団は、もうどうやったって、その組織を維持できまい。

構成員は、そのテロ集団の幹部に、

(1)「私はうつ病だから当面休む。日本赤軍/オウム真理教教団には、私を保護する義務がある」と電話してきて、

(2)「うつ病」との診断書を持参して、「私はうつ病ですから、

■がんばれと言ったり、

■誰かを拉致しろと言ったり、

■どこかに爆弾しかけてこいと言ったり、

■誰かを暗殺してこいと言ったり、

しないでください」とはっきりと言う、と。

-----

ありとあらゆる組織は、これから、この病気で活力を失っていくでしょう。

そして、その組織の中には、多分「テロ組織」も含まれる訳で ―

― そして、こんな結論は、身も蓋もないのですが、

世の中の事象は、悪いこともあれば、いくつかは良いこともある、と。


2013-01-28 「メディア良化委員会」を正義として捉えた「図書館戦争」

我が家では、自分の気に入ったコンテンツを家族に押しつけあうという、文化があります。

押しつけに成功したものとしては、

■長女から発信した「若おかみは小学生!」

■嫁さんから発信した「火車」

■私から発信した「マドキまどか」(シュタインズゲートは失敗)

などがあります。

もう一つ、「図書館戦争」などもありますね。

ただ、同じコンテンツでも、嫁さんは「ラブコメ」というエンターテーメントとして見ているのに対して、私は「表現の自由」という深淵なテーマで見ている点が全く違います。

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「図書館戦争」は、法律の成立過程、運用形態や解釈などつっこみどころ満載なのですが、それが面白い。

図書館隊が正義として、メディア良化委員会が悪として描かれるのは、ある意味当然です。

しかし、私としては、「メディア良化委員会」を正義として捉えた、「図書館戦争」も読んでみたいと思うのです。

■表現の自由の名の元で、平気で蹂躙され続ける個人の尊厳

■表現の自由の名の元で、事実上機能しない著作権者の著作権の権利行使

■表現の自由の名の元で、無責任な発言で人を傷つける匿名掲示板

「表現の自由」と言いさえすれば、どんな批判も無制限に許されるのか。

創作者をどれだけ傷付けてもかまわないのか。

そして、多くの創作者の卵が、批判を恐れて、日陰を選び、メジャーに出てくることを恐れている、この閉塞感を打開する方法はないのか。

というアプローチから、「表現の制限」を肯定する側のお話を作れると思うのですよ。

どなたか、ご依頼頂けたら挑戦してみます。かなりリアリティの高いものを御提供する自信があります。


2014-01-28 何もしていないように見えて、優れた技術を実現するために、エンジニアは常に考えつづけています。

先日、「ヒトラーの贋札(にせさつ)」という映画のDVDを借りて見ていました。

The other day, I watched the movie "The Counterfeiters" of a rental DVD library.

これは、ナチスドイツが、英国の経済に混乱を起こすために、英国で流通していたポンド紙幣の10%もの量の偽札を製造した作戦(ベルンハルト作戦)の実話に基づく映画です。

This movie shows the operation (Bernhard operation) whose propose was to produce enormous mounts of counterfeit British money (pound bill) in order to destroy the British economy in the period of the World War 2.

英国の専門機関でさえ見抜くことができなかった、この偽札を製造したのが強制収容所に収容されていたユダヤ人の技術者。

The person who had completed the counterfeit money is a Judaic engineer in the labor camp.

彼は、贋札製造のチームリーダで、贋札が見破られれば、即、全員殺害されるという究極の環境下での、プロジェクトを遂行しなければなりませんでした。

He was a leader of the project team in ultimate dystopia. If he failed the project, all members of the team would be killed as quickly as a flash.

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そのリーダが、仕事中に、何もしないでボーっとしているところを看守に見つかり、殴られるというシーンがあります。

There was a scene in the movie. He did nothing in a daze in his work place, and a correction officer got mad with him and gave him a hearty whack.

しかし、その看守の暴行を、SS親衛隊の少佐が止めます。

A major of Schutzstaffel stopped the officer with saying,

「高度な技術には、考える時間も仕事なのだ」

"As for advanced technique, thinking is also working"

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そうです。

That is it.

何もしていないように見えて、優れた技術を実現するために、エンジニアは常に考えつづけています。

Engineers are thinking anywhere and anytime in order to realize the advanced technologies, even if they seem to be unthinking.

ですから、私がボーっとしているように見えても、または、パソコンで駄文を書いて遊んでいるように見えても、「見たまま」を、信じてはなりません。

If you think that I seem to be in a daze, write vain columns, you don't believe what I am looked.

また、自宅の庭で、バケツの中で手紙を放り込んで、燃やしている炎を、遠い目をして無表情に眺めていても、家族はその夫や父親を怖がってはいけません。

My family doesn't have a fear of their father, even if he burn some letters in a bucket in the garden impassivity and apathetically.

彼は、常に自分の仕事のことを考えているのです。

He is always thinking his works,

この文書を書いている最中においても、です。

in the process of writing this column.


2015-01-28 私のダイエットの理論は、物理法則に基づく極めて単純なものです。

(Continued from yesterday)

実は、私、人間ドッグを使って、実験したことがあります。

To tell you the truth, I have tried an experiment with the medical examination.

断食に近いことを2週間前から開始して、体重を数キロ落したことがあります。

I had started close to the fasting for two weeks, and I have lost several kilos of my weight.

私のダイエットの理論は、物理法則に基づく極めて単純なものです。

My diet theory is based on physical law, and very simple.

「喰わない」

"I don't eat."

そもそも、『美しく痩せる』『健康に痩せる』などという贅沢なことを言わないのであれば、体重を落すことなど造作もありません。

Above all, it is easy to lose weight even if you don't say "with beauty" or "with healthy" luxury.

但し、問題がない訳ではありません。

But several problems might happen.

私の場合、極度の不眠症を併発しますし、身体の一部が思うように動かなくなります。最悪のケースでは、風邪を引いてしまうことです。

In my case, I become insomnia, and am able to move parts of my body. The worst case is to catch cold.

こうなると「喰わない」が継続できなくなるので、本末転倒なことになります。

In the above cases, I cannot continue the strategy of "I don't eat". I get my priorities wrong.

「喰わない」ダイエットは、その緻密なコントロールが難しいのです。

The diet operation is difficult to control minutely.

それはさておき。

That aside,

-----

このような過激なダイエットをした私の顔色は、土色のようになっていましたが、その時の人間ドッグでは、全ての警告が全てクリアになっていました。

Though I was looked pale, after the extreme diet, I could pass against the all kinds of warning.

『なんだ、チョロイじゃん』

"The exam is a cinch."

人間ドッグの警告をクリアするのに、過激なダイエットで対応ができるようなものであれば、そもそも、それは大した問題ではない、と思ってしまったのです。

I came to think that this was not a severe issue, even if I tried to the extreme diet in order to pass the problem.

(To be continued)


2016-01-28 世界中を探したって、「私」くらいだろーなー

本日は、コラムがリリースされた日なので、日記はお休みです。

My new column is released, so I take a day off.

Mr.Ebata's struggling for DIY Home Security System by EtherCAT(7) "

Both the master and the maids try to spin the stepping motor.

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それにしても、

By the way,

理系の技術解説コラムで、

In technical descriptive columns for persons in the science and engineering majors,

「エロ」だの「愛」だの「ウンコ」だの「シッコ」だのを連呼している、エンジニアって、

a engineer who use the words "eroticism", "love", "doodoo", and "pee" with frequency

世界中を探したって、「私」くらいだろーなー

is me only around the world.

と思っています。

I believe it seriously.


2017-01-28 ―― 数字(×数学)に対する嫌悪感を払拭する

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

コンピュータのエンジニアである、この私が、です。

It is me, a computer engineer.

そろばん教室の目的は、「頭の中に電卓を作る」ことです。

The purpose of abacus school is to make a electric calculator in their brain

当時の娘たちは、3桁の数字のかけ算を、暗算でやっていました(今は、もうできないだろうけど)。

My daughters, at the time, could do multiplication of triple digits in their head (however, they can not do it now)

夏休みの計算ドリルなど、何冊あろうとも、彼女たちの敵ではありませんでした。

Even if the enormous homework books of number work in summer vacation, they were be no match for my daughters.

次女に至っては、そろばんの昇級合格で、写真入りの記事が出ていた(という記憶がある)し、私自身、次女を「会話型の電卓」として便利に使っていました。

For the junior daughter, I remember that she was introduced as a junior abacus master by a paper with her picture, and I also used her as a useful calculator with interactive mode function, indeed.

いずれにしても、

Anyway, I think that my first purpose of that

―― 数字(×数学)に対する嫌悪感を払拭する

"getting over their dislike of numbers (not math)"

という、私の当初の目的は達成した、と思っています。

had been achieved perfectly.

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では、そろそろ、総括します。

I am going to make a wrap-up of this thread.

「数字」と「数学」と「プログラミング」は、本来個別独立したものです。

"Numbers", "Math" and "Programming" are basically independence.

しかし、教育プロセスにおいては、この3つを、ベッタベタにくっつけて考えることで、逆に相乗的な効果が期待できる、と考えています。

However I think that if these three things are packed, they become effective synergy in the education process, adversely.

(続く)

(To be continued)


2018-01-28 「見苦しくて、かっこ悪くても、恋愛をしている人間が『与党』だ」

江端家は、父と母の両方が、娘達に、交際を勧めています。

In the Ebata, both father and mother encourage their daughters to love relationship.

―― まあ、娘たちにとっては「余計なお世話」だとは思うのですが

They want to say "It’s not your business"

まあ、言うだけ言っています。

Well, I said to them,

「人の恋愛を、どーのこーの批評している人間より、見苦しくて、かっこ悪くても、恋愛をしている人間が・・・」

"Than people who just criticize others romance, people who do romance itself is, even if it's bad unsightly, ...."

と、そこで、ふと考えました。

Then, I thought at once.

この「・・・」の部分にくる言葉は何だろう?

What is the word that comes to this "..." part?

「強い」?「かっこいい」?「正しい」?「説得力がある」?

"strong"? "cool"? "correct"? "persuasive"?

違うな。

It is different.

----

私が娘に言ったフレーズは、

The phrase I said to my daughter,

「見苦しくて、かっこ悪くても、恋愛をしている人間が『与党』だ」

"Even if it's bad unsightly, a people who is in love is a "ruling party""

です。

「『野党』では、―― しょせんは『野党』のままだ」

"In the 'opposition party', - you remain "the opposition party""