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2012-08-24 地球にやさしくして貰った記憶

環境問題、というのが良く理解できておりません。

「地球にやさしく」と言いますが、私は「地球にやさしくして貰った」の記憶がないので、どうも、このフレーズでは、モチベーションが働きにくいです。

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ところで、話は変わりますが、

故小松左京先生の「さよならジュピター」(○SF小説、×映画)の中で、宇宙開発に対して、批判的な彼女と、開発前線にいる主人公の会話が出てきます。

この本は「木星太陽化計画」という木星をぶっ壊して太陽にするという、太陽系秩序の破壊を前提とする計画の話から始まります。

このカップルの価値観は当然に対立し、

○「あるべき宇宙をあるべきままに維持すべき」という彼女に対して、

○宇宙という虚無の中にあっては「秩序そのものが価値」であり、それを資源を活用することが、「知性」が宇宙に在る理由である、と主人公は言います。

エントローピーの法則に因れば、どんな秩序であれ、いずれは崩壊します。

ここで言う「秩序」というのは、体育の授業でいう「前にならえ!」のことではなくて、ピラミッドのような構造物のようなものをイメージして下さい。

エントロピーの法則における、「エントロピーが増大する」とは、ミラミッドは、これまで4000年かけてボロボロになっており、そして、何れは砂漠の中に消えてなくなる運命にある、ということを言います。

つまり、間違っても砂漠の中から、ほっとけばピラミッドが自然に再生されることはないということです。

宇宙も長い時間の果てには、全ての物質が原子のレベルで崩壊して、全く何も動かなくなる「熱量死」の状態に至る、と考えられています。

「さよならジュピター」の主人公は、そのことに対して、

『宇宙に手を出しても、出さなくても、どっちも同じ結果になるなら、手を出して楽しんだ方がいいじゃん』と言っている訳です。

(あの世で、小松左京先生に、殴られそうなフレーズですが)

これはなかなか難しい哲学的命題です(が、今日はこれ以上は止めておきます)。

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「地球にやさしくする」という行為は別に構わないと思います。しかし、それによるリターンは何でしょうか。

現在、私が、もっとも理解しやすい有力な理由は、

『自然が持つ自己修復性を超えて自然環境にダメージを与えると、自然からの恩恵が得られなくなってしまうから』

という理由づけです。

つまり、「卵を食べ続けるために、卵を生むニワトリはギリギリ生かしておく」という、「生かさず、殺さず」で、「私達は美味しく卵をいただこう」という、人間様中心の唯我独尊の思想です。

# 「全ての生命は等しく平等である」の理論は、当初から却下しています。

しかし、長期的ビジョンでは、地球という系もいずれは崩壊する訳でして、まあ、この「環境問題の対策」というのは、地球リソースの延命処理、となりますが。

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「環境問題」の解釈は、これで足りると思いますが、ちょっと違和感があります。

それは、人類がこれまで、リソース負担の押し付け合い(水争いとか、漁業水域問題とか)をしてきた過去の歴史と、一致しないのです。

「どこからの誰かが、なんとかしてくれる」という、無責任な体質こそが、人類の一般的属性でした。

ところが、「環境問題」という観念においては責任回避を回避する方向に動いている(様に見える)

この今の状況は、私には少々気持ち悪い、というか正直にいうと「怖い」。

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―― という話を、後輩にしたところ、以下のように教えて貰いました。

江端さんは、「環境問題」を「系(システム)」や「効果」や「利害関係」から把握するから、そういう違和感が発生するのです。

「環境問題」とは、つまるところ「宗教」です。

現段階において、世界でもっとも信者の多く、分かりやすく簡単で、共有しやすく、無条件に「善」であると受けいれられる、「信仰」であると考えて下さい。

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「環境問題 = 宗教」

なるほど、これは分かりやすい。

この話を聞いて、私はようやく「環境問題」が理解できたように思えました。


2013-08-24 「はだしのゲン」は、『無造作に書架に放置する』という取り扱いが一番良いのではないか

購入した、あるいは譲って貰ったパソコンに、ウイルスセキュリティツールを入れる為には、インターネットに繋がなければなりません。

でも、このインターネットに繋がった瞬間に、ウイルスに感染する可能性はゼロではありません。

セキュリティツールのインストールが完了するに、感染した場合、そのセキュリティツールそのものが、逆に、自分のパソコンや他人のパソコンを攻撃するツールになる、ということは、十分にありえます。

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「心配しすぎだ」という人は多いかもしれません。

しかし、私なら、こういう研究テーマを貰ったら、嬉々として、そういう攻撃ツールを作りたいと、心底から思う。

―― 多分、2日や3日の徹夜なんぞ全然平気で、コーディングしてしまうだろうな ―― と思える。(まあ、それに見あった技量があるかどうかは、別論ですが)。

そういう人間を「自分の中」に見い出せるからこそ、そういう想定ができるのです。

この話を、もう少し大きく捉えてみれば、「戦争」を具体的にイメージできる人間がいるからこそ、先手を打とうとして、「開戦してしまう」という、開戦のジレンマがあるのだと思います。

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「はだしのゲン」の、原爆投下シーンの地獄は、個体差はあるとはいえ、子どもに、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を与える可能性があります。

今回の閲覧制限問題は、政治的はものではなく、本当に医学的観点からの要請であったと、私は信じることができます。

事実、私は、今でも(40年経過していますが)、あのシーンを原爆投下の地獄のシーンを鮮烈に思い出すことができるくらいです。

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これは、大変難しい問題だと思います。

我が家でも、娘たちに、映画「シンドラーのリスト」を見せる時期を、見計らっています(主に、嫁さんが心配している)。

また、あの名著「バナナフィッシュ」を、どういうタイミングで、我が家の共有図書館に陳列するか、を、悩んでいます(主に、嫁さんが心配している)。

(ちなみに「我が家の共有図書館」とは、二階のトイレのことです。私が、日曜大工で、トイレの空間を、書架に改造してしまいました。嫁さんが、予算を認可してくれたので、それなりに美しい書架になったと自負しております)

その一方で、私は、こういう問題を「放任」しても良いのではないかと思うのです。

例えば、"How to SEX"については、男の子であれば下品なエロ本が、女の子であればふつーの(本当に普通の)マンガコミックが教えてくれます(最近の小学生向きのコミック、凄いですねえ)。

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私は、「はだしのゲン」も、『無造作に書架に放置する』という取り扱いが、最終的には一番良いのではないか、と、思うのです。

保護者が、そのような「きっかけ」をコントロールするのは止めませんか。自分の子供が、PTSDになるかどうかは「運」に任せてみませんか。

これは、リスクに見合うメリットがある、と思うのです。

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私は、「はだしのゲン」を、当時の連載で読んで、本当に怖くて寝れない日がありました。

それでも、原爆や戦争を、それを実体験することなく、「憎悪と憤怒と理不尽に拳を握りしめる」人間として完成したことを、

―― 本当によかった

と、心の底から思えるのです。


2014-08-24 「全部、パパの子?」

この週末は、民法772条(嫡出の推定)に関係するコラムを執筆していました。

This weekend, I have written a column about the Article 772 of civil law (estimate of the legitimacy of birth)

執筆をしている私の部屋に、娘が入ってきて夏の宿題を持って入ってきました。私の部屋にはクーラが入っているからです。

My senior daughter came in my room with her summer homework, because the cooler was working.

休憩の時間に、娘と雑談をしていた時の会話です。

The following is the conversation with my daughter.

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江端:「772条1項の規定によればだな、ママが浮気をして他の人との子どもを生んだとしても、それは、法律上、全てパパの子どもになるんだ」

Ebata: "According to the rule of Article 772 Clause 1, even if mom has an affair and had a child of another man, all of them become my children legally.

長女:「全部、パパの子?」

Daughter: "Are all children yours?"

江端:「そう」

Ebata: "Yes."

長女:「ママが外国人と浮気した場合も?」

Daughter: "Does mom has an affair with a foreigner?"

江端:「そう」

Ebata: "Yes."

長女:「青い目をした子どもでも、パパの子?」

Daughter: "Blue eye's child?"

江端:「肌の色の違う子でも、全てパパの子だ」

Ebata: "Even if they have different skin color"

長女:「ひゅー! パパ、やるじゃん!!」

Daughter: "Papa, You are cool!"

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何が「やるじゃん」のか分かりませんが、まあ娘の言わんとしていることは、なんとなく分かりました。

Thought I didn't understand what the "cool" mean, I understood what my daughter was going to say somehow.


2015-08-24 イラストを描くことは、結構なストレスの解消となっています。

本日は、コラムがリリースされた日なので、日記はお休みです。

Today, a new column is released, so I take a day off.

"Let's turn the world by "Number" Diet (18) Greed to diet is stronger than a strategy of species preservation ?

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原稿の締切に追いつめられて、精神的に追い込まれることが多い私にとって、

"I often break down for the deadline of colums."

イラストを描くことは、結構なストレスの解消となっています。

So, drawing an illustartion is a method of my stress reduction.

しかし、今回に限っては、「イラストを描くことでさらにストレスが増加した」という、稀有な例になりそうです。

But, in this time, it might be a rare case of "drawing an illustration increased my stress".


2016-08-24 「理由は説明できませんが、とにかく不快です」

本日は、コラムがリリースされた日なので、日記はお休みです。

Today, new my column is released, so I take a day off.

"Let's turn the world by "Number" Accident resulting in injury or death (33) "

No tactical option to railway personal injury!? The numbers speak the reason.

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「理由は説明できませんが、とにかく不快です」

"I cannot explain the reason, however, your column is unpleasant, anyway"

と言い切った後輩は、

The junior researcher of mine said that,

実在します。

has existed.


2017-08-24 ―― VR(Virtual Reality)のエロが凄い

以前、飲み会で、

Previously, at a drinking party,

―― VR(Virtual Reality)のエロが凄い

"Erotic of VR (Virtual Reality) is amazing!!"

と熱く語る後輩の話を、

About the talk about juniors who talk hotly,

あくまで

I was listening, like

『技術的な観点に興味がある風』

"I am interested in just technical perspective"

に聞いていました。

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誰か、私に詳細なレポートを作成し、送付して頂けませんか?

Can someone make the detailed report and send it to me?

EE Times Japan編集部に、次の連載の提案ができないかの検討 ――

"I would like to examine for whether I can propose the next series to "EE Times Japan" editorial department" is not true, but

などは、どーでもよく、個人的に、大変、強く、知りたい。

I want to know it, personally, strongly at the bottom of my heart.


2018-08-24 現代の私達は、権力がなくても、理不尽に殺されることは(滅多には)ありません ―― もっとも、これからも「ない」とは言い切れませんが

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

一週間ほど比較的涼しい日々(といっても、気温30度の日を『涼しい』と表現する日が、自分の人生に登場するとは思いませんでしたが)が続きましたが、最近、また猛暑が戻ってきました。

Relatively cool days have continued for about a week, but recently the heat days has come back again.(However I did not think that I called the day of temperature 30 degrees "cool" in my life)

はっきり言って、エアコンなしでは、夜が眠れません ―― 眠れないだけなら良いですが、下手すると、命と引き換えになるかもしれません。

Frankly speaking, I cannot sleep well without air-conditioner. If not sleeping well, it might be no problem. However, I have to exchange for life.

『原発をこれからも維持・運営すべき』との信条を持つ人は、この「酷暑」を楯にして、持論を展開すれば良いと思います。

The person who has a creed of "Nuclear Power Plants are needed and we have to keep and manage them, should argue his/her article of faith with this "blistering heat" in this summer.

しかし、そういう論は、あんまり見かけません。

However I have never read such arguments before.

(実は、あまり一般には知られていませんが)、現在、我が国が『電力余剰の取り扱いで困っている』という状況にあることは、私達エンジニアの間では、常識です(これも、いつか、どこかで書きます)。

(To tell you the truth, it is not unknown thing, but) the present Japan is in trouble handling power surplus. This is the normal knowledge for our engineer. (I will write the column about this issue)

ですので、今や「酷暑」も「人質の価値」にはならないのかもしれません。

So, unfortunately, this "blistering heat" might not be a "value of hostage"

それはさておき。

Set it aside,

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ある思考実験をしていました。

Recently I have done a thought experiment.

徳川家康を、現代(の湿度の高い熱帯夜)に連れてきて、

When I bring Tokugawa Ieyasu to the present age (tropical night with high humidity) and ask him,

「江戸幕府の最高権力者の地位」と「エアコンのある日常」をどちらかを選べ ――

Choose either "the position of the highest authority of the Edo shogunate" and "the day with the air conditioner"

と尋ねたら、どっちを選ぶかなぁ、と。

Which will he choose ?

私なら、絶対に「エアコン」を取ると思いますが。

In my case, I absolutely choose "air conditioner"

仮に「エアコン」のありがたさを知ってしまったとしても、「権力」というのは「エアコン」を越える魅力があるのなぁ、と ―― そんな(本当にどーでもいい)ことを、ずっと考え続けています。

Even if he knows a comfort of air-conditioner, he might think that "power" is appeal to him more than "air-conditioner". I have thought nonissue for a long time.

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まあ、当時は「権力を失うこと = 即死」という状況にあったことを鑑みれば、この比較自体がナンセンスである、と言えると思います。

At the period, "Losing power" reaches to "instant death", so this comparison might be nonsense.

現代の私達は、権力がなくても、理不尽に殺されることは(滅多には)ありません ―― もっとも、これからも「ない」とは言い切れませんが

We, nowadays, are seldom killed unduly by others, even if we have no power. However, nobody knows in our future.

例えば ―― 大日本憲法が制定された時には、軍部が統帥権を楯に政府を無視するなど、想定していませんでしたし(文民統制ボロボロ)

For example, nobody knew that the armed services ignored Japanese government by the reason of invasion of supreme command( civilian control was broken perfectly) when Imperial Constitution of Japan was established.

日本国憲法が制定された時には、自衛隊が海外に派遣されることや、憲法9条の改正に現実味が帯びるなど、誰も考えていませんでした。

Nobody also knew territorial defense by the Self-Defense Forces, and the possibility of amendment of the Constitution, article 9, when Constitution of Japan was established.

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まあ、そういう面倒なことは、いったん、忘れるとして ――

Well let me forget all annoying things,

当時の状況に鑑みてみれば、私は、「足軽」よりもっと身分の低い「雑兵」だったと思います。

In view of the past period, I was just a "foot soldier" that was lower class of "infantry"

で、

「エアコンを使えない戦国大名」と「エアコンを使える雑兵」では、私は後者の方がいいな、とは、思うのですよ。

"A warring lord who cannot use air-conditioner" or "a foot soldier who can use air-conditioner". I think I like to be the latter.