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2013-04-15 結局のところ最も効果があるのは「私闘」 [長年日記]

「まだ、会話できるコンピュータは作れないの」と、姉が文句をいい、

「ランドセルに入れっぱなしで6年間動き続けるGPSがないのですか」と先日インタビューした小学生の子どもを持つお母さんに文句を言われました。

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技術の世界の外の住人の方にとっては、いくら私が、

「ネットワークのエンジニアだ」

と言ったところで、まったく同じように見えるのだろうと思うのです。

「人工知能ソフトウェアのエンジニア」でもなく、「測位デバイスのエンジニア」でもない私に、私に上記のようなクレームを言われても、100年後でも、成果は出てこないでしょう。

私自身、そういうクレームを100回聞かさたところで、所詮は「他人事」です。

逆に、「まったくだ! どうして、そういうコンピュータやGPS受信機が作れないのだ!!」と文句を言う側に回ってしまいます。

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それでですね、この理屈を拡張すれば、いろいろな世の中の問題の原因について、

「政治家と官僚が悪い」

とか言っている人 ―― まあ一般人はともかくとして ――、テレビのコメンテータで、専門家を自称している人が、このような発言をしていると、

―― ああ、こいつは矯正不可能なほどの馬鹿なのだな

と思ってしまうのですよ。

まあ、賭けてもいいですけどね、その言葉、政治家や官僚の方の誰一人として届かないです。

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組織を批難されたって、組織の長は構成員の責任と言い、構成員は組織の長が悪いと言い、無限連鎖の責任転嫁をはかるでしょう。

私だって、そうしています。

会社の活動が批難されたって「業務命令だもん」で、簡単に自分を免責できます。だって、私、会社の歯車である、サラリーマンですから。

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例えば、批判というのはですね、

「経済産業省 資源エネルギー庁 長官のAさんと、次長のBさんの方針が悪く、その中でも、特にエネルギー政策担当参事官のCさんの出してくる政策案が、もう絶望的に酷い」

と、所属や管轄を明確に特定にして、個人を集中攻撃する段階になって、始めて、その発言が有効に機能しはじめます。

もっとも、その発言は、自分にダイレクトに戻ってくる訳でして、発言者には、それなりの覚悟も必要とされます。

例えば、私の著書への批判(ツイッター等)は、「私個人への攻撃」とみなしますし、その批判への反駁(ツイッター)は、「その批判をしてきた人への私からの反撃」と考えています。

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私がこれまで、バトルに持ち込むときは「その組織の名称」は使わず、「個人名」で攻撃をしかけて、たくさんの問題を炎上させてきました

そして、そのいくつかは、最悪の形で終結し、また別のいくつかは、私の望む形で終結させることができました。

それらの私の経験から言えることは、結局のところ、問題を早期に終結させ、最も効果があるのは「私闘」です。