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2013-04-13 私は絶対にあなたを逃がしません [長年日記]

Webメディアに寄稿している人間としては珍しいと思うのですが、私は、私の著作にツイートしてくる人に対して、結構頻繁に、「質問のツイート」を行います。

それは、私の記事が「技術」に関係するものが多いからです。

この辺の感覚は、アート(絵とか音楽)をやっている人には理解しにくいかもしれませんが、「誤った技術情報は、人を殺しかねない」のです。

その際たるものが、あの「原発事故」です。

「事故は発生しない」ことは、技術的かつ数学的に裏づけられていて、事故発生確率が、「10億年に1度」というのも、(計算方法に作為があったとしても)それ自体は「正しかった」と言い張ることができます。

しかし、それは「誤った知見」で、徹底的に批判されなければならないものです。

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私は、私の技術コラムに関わる事項で「誤った知見」があったら、

■いつでも直ちに修正をする

■必要なら修正記事を共著でリリースしても良い

■私の修正記事で足りなければ、あなたを編集部の人に紹介しても良い

とまで、言っているのです。

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私は、私の著作に対するツイッターのコメントは、原則として隅から隅まで読んでいます。

「間違った技術情報は人を殺す」と信じている以上、私には、間違った内容を、正しい内容に修正する「義務」があると、心の底から信じているからです。

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だから、私の記事について「間違っている」という内容のコメントをしてくる人に、私は、私と同じ程度の「義務」を要求します。

私の記事が間違っているというのであれば、その批判だけでは足りず、「正しい情報の開示」までも要求します。

なぜなら、「私の記事が間違っている」という指摘のツイートが、逆に「人を殺す」ことだってありえるからです。

例えば、

「江端の『安全』に関する記事はデタラメだ。原発事故の被曝による影響など考える必要がない程に小さいものだ」

というツイートは、それが「嘘」であれば「人を殺します」。

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繰り返しますが、私は全てのツイートを読んでいます。

そして、ある日、突然、あなたに質問のツイートを投げ返します。

それが、私の「義務」であり、それに応えるのがあなたの「義務」と信じているからです。

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あなたが、それを「義務」として受けいれるかどうかは、私にはどうでも良いことです。

私は、残酷なまでに、冷徹に、無慈悲に、いかなる抗弁も聞き入れることなく、どこまでも執拗に、あなたに「私に、正しい情報を教えること」を要求します。

人命がかかっている以上、

―― 私は絶対にあなたを逃がしません。