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2011-08-15 男子食堂 [長年日記]

家族が実家に帰省しているので、当分の間、私が掃除・炊事・洗濯を担当することになります。

料理を作ることは、得意ではありませんが、苦でもありません。

料理を、一種の「システム構築と検証」と考えれば、それなりに楽しい。

最近、「コーラだけを使ったカレー」の実験で酷い目に会いましたが、通常の料理では、このような無謀は挑戦はしませんので、大きな失敗もありません。

_ http://www.kobore.net/cgi-bin/diary/read.cgi?date=20110401

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先日、本屋で「男子食堂」という雑誌を購入しました。

この雑誌のコンセプトなのか、今月号の特集なのかは忘れましたが、内容は、

「電子レンジだけで作る料理」

です。

『ほぉ、そりゃ楽で良いな』と思い購入しましたが、雑誌の中身を見てビックリしました。

肉じゃが、鶏のから揚げ、煮豚、麻婆豆腐、サバの味噌煮、ハンバーグ、カレーライス、スペアリブ、天麩羅から、プリン、ケーキに至るまで、ざっと数十メニュー全部が、全て、

「電子レンジだけで作れる」

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これだ。これで良い。

■独身者だけでなく、小学生から高齢者に至るまで、「火気」を一切使わず、最悪のケースでも、食材がレンジの中で破裂する程度の、絶対安全料理方法。

■調理器具と食器が完全一体化し、必要な人数分だけを正確に調理し、加熱調理用の油が一切不要の健康低カロリー料理

■必要な処理は、食材を切り、耐熱ボール(あるいはドンブリ)に放り込み、レンジのスイッチを回す程度。

「体に悪い」と非難を浴びつつ、それでも便利な食材として使われてきた、カップラーメンの時代は、今、終焉を迎えた。

もはや、ガスレンジは勿論、プライパンでさえ、過去の遺物とされるる時代が到来したのである。

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かつて私は、文部科学省に対して、「配線学」の義務教育化を提言しました。

http://www.kobore.net/wire.txt

非結婚社会、高齢化社会、夫婦共稼ぎ社会、少子化社会、これらの問題に対応する現実的な解として、私はここに、

「電子レンジ調理過程」プログラムの必修化を提言します。


2011-08-30 「同期の桜」 [長年日記]

研究を目的として、8年くらい前のパソコンLinuxのカーネルをインストールしています。

しかし、パソコンやCD-ROMなどのデバイスを認識してくれなくて、困っていました。

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私は、PFU社のHappy Hacking Keyboard((HHK)を愛用しており、4台ほど持っているのですが、これで<F2>を押しても、一向にBIOS設定画面が出てこない。

また、PANASONICの外付けCD/DVDドライバも認識しない。

「もしかしたら」と思い、8年前のキーボードと、DVDドライバを持ってきたら、あっさり認識してしまった。

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どうも、よく分からん。

いわゆる、コンピュータや周辺装置にも

「同期の桜」

という意識があるのだろうか。

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システム(コンピュータシステムであれ、ネットワークシステムであれ)が、完全に論理的に動いていると思っている人は、「素人」です。

システムは、原則として「動かないもの」です。

それを、手を替え、品を替え、コンピュータやネットワークをあやしながら、だましだまし、少しづつ動かしていくようにすることを、「システム構築」と言います。

私は、それで飯を食っている者(技術者)です。


2011-08-31 「自由研究」の意義 [長年日記]

中学1年と小学3年の二人の娘達の自由研究に、今年初めて、私は、

「一切、手を出さない」

という方針を、貫き通しました。

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理由は2つあります。

(1)研究のプロ(私のこと)の手を借りることなく、自力でどれくらいの研究を成し遂げうるかを、客観的に確認する為。

私は、これまでの夏の全てで、ずっと手を貸してきたので、彼女らの実力(研究力)を知らないのです。

(2)このまま手を貸し続けたら、恐しい未来が待っているから。

最近、大学生の親が、教授に対してクレームをしているそうです。
なんでも、「課題の内容が難しいので、もっと簡単にしてくれ」というクレームだそうです。

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何のことか分からないでしょう?
私も分からなかったんです。

娘や息子の大学のレポートを親が代筆していて、その親が、課題の内容が難しくて、レポートが作成できない、と文句を言っているのだそうです。

大学に合格する程度の学力はあっても、自分でレポートを構成する力がない。
で、親に泣きつく、という訳です。

これが冗談ではなく、そして、レアケースでもないらしい、ということに、私は、心底恐怖を覚えました。

このまま、私が自由研究に手を差し延べれば、間違いなく、「レポートすら構成できない人間を、二人作ってしまう」

と。

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レポートとは、
「起承転結の創作小説」であり、
「客観性を条件とした自己主張」であり、
「他人を説得する武器」です。

レポートも書けないような人間が、どの世界であれ、必要とされる訳がない。

少くとも私は、そんな奴、部下にはいらない。

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そのような訳で、今回は、私は全てオブザーバとなっていました。

求められれば、アドバイスはしましたが、レポートの構成を教えたり、実験の結論を誘導することは、止めました。

事実、次女の実験結果は、「エネルギー保存法則」に反しており、誤認に基づく結論となってしまったのですが、私は、敢えてそれを「看過」することにしました。

研究の結果よりは、今は、レポートを最後まで書き切る力を伸ばすことの方が、はるかに重要だ、と考えたからです。

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でも、嫁さんの顔色が悪い。
凄い憂鬱そうです。

研究の考察が、

「いろいろなことが分った」
「これからも、もっと色々な研究をやっていきたい」

では、無理もありません。

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嫁さん;『これって、考察と呼ぶものなの』
私:『うん、感想にすらなっていない』

嫁さんは、『書き直しさせる』と言っていました。