IP無線電話WIP-5000とBrekeke OnDO SIPによる 超基礎的無線IP電話網の作り方 2004年10月07日(木) 本文章の内容は、絶対的な意味において無保証。 引用、質問、議論、全て不可。 1. 背景と目的 研究目的でIP無線電話WIP-5000を5台ほど買って貰った。 SIPサーバをどうしようかと、日立電線の人に相談したところ、フリーのSIP サーバ"Brekeke OnDO SIP"を使って開発をしていたとの話を聞いて、早速構築 を始めた。 やっとこさ動いたので、今の内にメモを取っておく。 2. 方針 (1)DHCPサーバによるローカルIPアドレス付与可能な、ローカルネッ トワーク内のみでのIP電話の実現 (2)インターネットに出るとかは、考えない (3)サーバを立てるのも面倒くさいので、自分のOA用PCにBrekeke OnDO SIPをインストールして、最小構成の実験 3.システム構成と取得しておく情報 3.1 システム構成 - DHCP利用可能な無線LANネットワーク - PC 1台 - WIP-5000 2台以上(通話実験がしたいなら2台必要) 3.2 システム情報 - 自分のOA用PCのIPアドレス "123.456.789.10" (OSはWindows2000であるが、あまり関係はなかろう) その他、必要に応じて、無線LAN基地局へのアクセスパラメータ等、必要な 情報は集めておく(WIP-5000マニュアル参照)。 私の場合は、 - SSID "ebatais" - WEP KEY "great" である。 4.事前処理 (1)123.456.789.10のマシンにBrekeke OnDO SIPをインストール(インストール方 法は日本語マニュアルがあって結構簡単なので説明省略) (2)123.456.789.10のマシンにNTPサーバをインストール 私は面倒だったので、NTPクライアントの"桜時計"をインストールして、 "SNTPサーバとして動作する"をチェックしておいた。 ※WIP-5000はNTPサーバがなくても動くようにも思えるが、NTPサーバにアクセ スしないと、ウンともスンとも言わなかった。要注意。 5. WIP-5000の設定 (Step.1) [メニュー]→[6.admin]→[adminパスワード] "0000"でadminメニューに入る (Step.2) [2.Network]→[4.Config]→"1.Config1"をそのまま選択→[2.無線LAN] ここでは、無線LAN基地局のSSID("ebatais")を入力するだけで良いはず。 一つ戻る→[3.TCP/IP] "Use DHCP"→(使用)に変更 一つ戻る→[4.WEP] "Use WEP"→(使用)に変更 "WEPKey 1"→Asc にして、その下の欄に、WEPキー("great")を入力 二つ戻る→[5.Manual Restart] これでIPアドレス等が取れるはず。ここで取れなれば、あとはどこへ行っても 無駄。 一つ戻る→[3.SIP]→[1.Primary Server] "Domain"→123.456.789.10 # 自分のOA用PCのIPアドレス 他の項目は放っておく。 一つ戻る→[3.Alias] "URL Scheme"→sip "Displayname"→Tomoichi # 自分の名前 "UserInfo"→1101 # 電話番号 あと、認証やら必要な場合は、設定のこと(私は不要なので知らない) (Step.3) [メニュー]→[5.設定]→[6.時計] "2.NTP"→ON を確認 "NTPサーバ1"→123.456.789.10 (Step.4) [メニュー]→[5.設定]→[5.情報表示] で、設定項目が正しく設定されているか、確認する。 6. Brekeke OnDO SIPの設定 Brekeke OnDO SIPをスタートさせるだけで良い。 設定なし。(Authenticationの設定をしてある場合を除いて、何も設定する 必要はない) 各種の設定は動作を確認してからでも可能。 7. 確認 WIP-5000を使って、双方の電話番号(e.g. "1101")で呼びだしてみる。 使い方は、遊んでいる内に判ってくる。 以上