RedHatでUUCP            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1999/05/08 江端智一 E-mail:See http://www.kobore.net/mailAddress.gif http://www.kobore.net/  言うまでもありませんが、本文章は無保証です。この文章の影響によりどの ような事が起ころうとも当方は一切の責任を持ちません。 1.はじめに  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ RedHat Linuxは素敵です。 ほとんど何も考えなくても構築が出来て、Xの画面が美しい。おまけに面倒 な設定を助けてくれるツール群も充実していて、さらにバージョンアップも簡 単。 人によってはもちろん意見が分かれるとは思いますが、苦労が嫌いな私はこ の赤帽子は性にあっているようです。 ところが・・・どうも、設定がうまく動かない。例えばUUCPがそうです。 Linux関連の本を読んでみて、色々ためしてみるのであるが、どうしても UUCPがうまく起動しない。ディストリビュータの違いが、設定に関係があると は、夢にも思わなかったのです。ところがサーチエンジンでヒットした hhtp://www.t3.rim.or.jp/~ocha/linux/rhsuucp.htmlを見て驚きました。 ・・・全然違うじゃないか! とりあえず、上記のURLの内容を参考にさせて頂き、早速設定ファイルを変 更したら、あっと言う間に起動に成功してしまいました。 私はちょくちょくシステムをクラッシュさせてしまうので、今度こそは苦労 しないために、若干時間がかかっても記録を残す癖をつけるようにしようと思 いました。 これは、その決意の最初の一歩です。 2.UUCPの設定  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ここでの設定の方法は、前記の http://www.t3.rim.or.jp/~ocha/linux/rhsuucp.htmlの内容とほとんど一緒で す。上記のホームページの作者の方に心から感謝します。 2.1 前提条件 (1)UUCP契約 私は、「株式会社インターネットイニシアティブ」のUUCPサービス契約を申 し込んでいます。 自宅でネットサーフィンはやらないしメール以外の使用目的もあまりありま せん。私と嫁さん、そして家族や親戚を巻き込んでメールのサービスをしよう と考えると、非常に安価にメール配送の仕組みができることになります。 (2)マシン環境 自作のデスクトップマシンを使っています。 シリアルポートの0番は、28000bps FaxModemが接続されています、 シリアルポートの1番は、ISDNのTAのディジタル端子に繋がっています。 このUUCPでは、シリアルポートの1番を使うことにします。 当然ですが、RedHat Linuxがインストールされています。 (3)設定条件 とりあえず、以下のように仮定します。内容は完全に架空です。 相手システム名 iijnet 相手電話番号 012-345-6789 自分システム名 mygw パスワード riverside 2.3 操作手順 操作手順を以下に示します。 (Step.1) UUCPのインストール RedHat Linux(以下簡単に"RHL"と略す)のRPMから、UUCP一式をインストール します。 (Step.2) ログイン rootでログインして下さい (Step.3) デバイスのパーミッションの設定 UUCPに使用するモデムが接続されているデバイスのパーミッションを設定し、 読み書きを自由にします。 chmod 666 /dev/cua1 (Step.4) ログファイル用ディレクトリの作成 このログファイルはUUCPをインストールしたときに出来ているかも知れませ ん。rm -r でぶっ壊したほうがよいのかどうかわかりませんが、私はぶっ壊し てから作り直しました。 mkdir /var/log/uucp chown uucp.uucp /var/log/uucp (Step.5) 設定ファイルの雛型コピー 設定ファイルを最初から作るのは難儀なので、雛型をコピーして使います。 と言っても、ファイルの内容自体は大した内容でないので、雛型の必要は無い かもしれません。 mkdir /etc/uucp cp /usr/doc/uucp-1.06.1-10/sample/* /etc/uucp/. ^^^^^^^^←この辺は、実際にインストールされ ているバージョンに合わせて適当に chown -R uucp.uucp /etc/uucp (Step.6) ロックディレクトリの作成 ロックとは、簡単に言えば同時に2つ以上のツールが、一つのポートを使わ ないようにすることです。 mkdir /var/lock/uucp chown uucp.uucp /var/lock/uucp (Step.7) portファイルの編集 cd /etc/uucpとして、portファイルの内容を編集します。 type modem port port1 device /dev/cua1 dialer MN128 speed 19200 (Step.8) callファイルの編集 cd /etc/uucpとして、callファイルの内容を編集します。 iijnet [ID] {PASSWD] (Step.9) sysファイルの編集 cd /etc/uucpとして、sysファイルの内容を編集します。 system iijnet call-login * call-password * time any phone 0454501454 chat-timeout 120 port port1 protocol-parameter g timeout 20 protocol-parameter g retries 10 (Step.10) configファイルの編集 cd /etc/uucpとして、sysファイルの内容を編集します。 lockdir /var/lock/uucp (Step.11) 設定ファイルのオーナ変更 rootのオーナーのまま、設定ファイルを書き換えてしまったので、これを uucpのオーナーに戻します。 chown -R uucp.uucp /etc/uucp (Step.12) UUCPの設定確認 uuchkコマンドを入力して、UUCPの設定を確認します。