テニス部秋合宿報告(2日目)



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テニス部秋合宿報告(2日目)

江端@幹事です。

テニス部秋合宿 2日目レポートです。

昨夜、「早朝練習をしたい人いますか?」と言う合宿幹事の問いかけに、元気良く 手を上げた私でしたから、決して「では、朝の6時にロビーに集まるように。」と言 われていたのを忘れていた訳ではないのです。

でも気がついたら時計は7時を指しており、大慌てでベッドから跳ね起きて大急ぎ で窓のカーテンを開きました。

なんてこったぁ〜!! 深い霧が草原にたちこめ、こともあろうに雨が降っている ではないか!!

(やばいぞ、やばいぞ、もしかしたら(シ研)テニス部史上初の『一度もラケット を振らない合宿』が実現してしまうかもしれん。そして、皆がどんどん年を重ねて行っ て、時々テニス部のOBの飲み会があった時になると、必ずこんな会話が出てくるんだ。)

『おい、全然テニスができなかった合宿のことを覚えているか。』
『ああ、良く覚えているぜ。あれは悲惨だったよなあ。』
『皆、うなだれて帰ってきたもんな、悔し涙を我慢していた奴もいたよなあ。』
『あの時の幹事って、誰だったっけ?』
『ほら、「俺は結婚できない訳じゃない、結婚をしないだけだ!」て宴会で騒いでい た、あの始末の悪い奴。』

私は急いでTシャツとGパンに着替えて、外に飛び出しました。ペンションの近くの クレイコートに無断で立ち入ってしまうと、思わずコートの真中でスプリットステッ プをしてみました。すると、靴がコートにのめりこみ、くっきりとコートに足跡がつ いてしまうではありませんか。私はさーっと血の気が引いていくのを感じていました。 そして総務から依頼されていた「システム研」の原稿のことを思い浮かべていました。

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ペンションのオーナーのおじさんが「何とかいけるかも・・・。」と言ってくれた 時と、合宿幹事が「今日はやります!」と力強く宣言してくれた時の嬉しさは、今も 忘れることができません。私たちは合宿幹事に命じられた時間、『8時44分30秒』に ペンションのロビーに集合し、霧雨が静かに降り注ぐ草原の小路を、言葉少なげに歩 いて、テニスコートに向かったのでありました。

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一日目に行なうはずの練習メニューが、雨のために全然できなかったのですが、予 定を変更せずに、2日目いきなり試合を始めることになります。参加者31名が4チー ムに分かれて、それぞれのチームが4組のダブルスを作り、トーナメント方式で優勝 を争います。

4つのコートで、各個人の技量に合わせてられた試合は、どの試合を見てもレベル の高い素晴らしい白熱したものでした。特筆すべきことは、初心者の人に多い『サー ビスミス』が激減しており、必ずラリーに持ち込まれていたと言うことでしょうか。 私なんか、新人の時に参加した合宿の時なんぞ、ブレークゲームの応酬で、レシーブ できたら勝負がつくと言う、恐ろしく低レベルの試合をしていたものでした。今後の テニス部の技術向上は、大きく期待できる!!と嬉しくなったものでした。

時間に押されて、試合も4ゲームマッチにするなどの措置がとられましたが、全試 合を無事終了し、昨日の雨で欲求不満の固まりとなっていた皆さんも、良い笑顔で記 念写真をとることができました。

試合が終ったころになって、始めて、高原の高い青い秋の空が広がり、その素晴ら しい青空に感動すると同時に、『何故今ごろに・・・』と言う気持ちに釈然としない まま、私たちはペンションに戻っていったのでありました。

ペンションへの帰り道で、私はKさんと一緒に歩きながらこの合宿の感想を喋って いました。

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この後ペンションでお昼ご飯を食べ、優勝チームとMVP2名への記念品贈呈が行な われ、最後にペンションのオーナーのおじさんと一緒に記念写真を撮りました。

帰りのバスに乗り込むちょっと前に、青空から太陽の光が差し込んで、白いペンショ ンと、回りの緑色の樹木と、抜けるような青い空が見事なコントラストで映え、思わ ずためいきが出そうなくらい綺麗な光景を見ることができました。

(この天気がもう一日早ければ・・・)と言う無念の思いを胸に秘め、バスに乗り込 んだ私たちでした。



Tomoichi Ebata
Sun Feb 4 19:06:42 JST 1996