なんかドラマでやっているみたいですね。 見ていませんが。 困りますねえ。 文庫化してしまったようですし。 # いや、正確にいうと *私* はもういいんだけど。 ダニエルキイスの「アルジャーノンに花束を」と言ったら、プレゼントのセ ンスのない理系男が、女性に渡せる気のきいた贈り物のとしての最後の砦だっ たのに。 物理生理学(と言う範疇なんだろうな、あれは)と、障害者差別問題。 知性を持ち、そして失っていく人間の悲しさを描いたマイナーSFの最高峰。 そして、あの名フレーズ。 ----- 人為的に誘発された知性は、その増大量に比例する速度で低下 する ----- 次のデートで「どういう意味なの、私、よく分からなかったわ」と尋ねてく る彼女に「つまりね、知性の総量をmとすると、その知性の変動値は、時間微 分のΔm/Δtと言う風にね・・・」と、本の内容を、微分方程式の概念込みで 説明できる、人生最後の晴れ舞台。 彼女から、称賛の眼差しで見られるこんな「美味しい」チャンスが、人生に 何度もあるものか。 返すがえす今回のドラマ化、理系出身者としては、無念でなりません。 # え? 私? # 勿論、23歳の時クリスマスの日に、京都駅で薔薇の花束と一緒に贈り # ましたともさ、嫁さんに。 ## 石を投げるな! 石を!!