フォートコリンズ

コロラド州は、サンフランシスコの隣の、ネバダの隣の、ユタの隣にある、 アメリカ合衆国の中央部の高原地帯です。詳しくは、「ようこそコロラドへ」 を御参照ください。

そのコロラド州の州都デンバーから、インターステーツ(高速道路)を、 時速75マイル(120km)で飛ばして約1時間半の所にある、 フォートコリンズという街に住んでいます。

先程、こちらに来てから買ったお気にいりのハンディGPSを、アパート のベランダに持ち出して、位置座標が出てくるのを待ちました。

高度5042フィート、1536メートル。

フォートコリンズは、丹沢の山頂より高いところに位置する街です。

何で?

フォートコリンズにあるヒューレッドパッカード(HP)社で、ネットワーク制御 ・管理の製品開発を担当することになり、日立の各事業部から集められたプロ ジェクトチームの一人として現地に赴任しました。

公式チーム名は、

「七人の侍」(Samurais)

いや、本当に。

『確か黒澤の映画では、大部分の侍が討ち死にするんだよな』と縁起でもない ことを言った奴もいましたが。

フォートコリンズの南東にあるHP社の建屋は、自動的にスプリンクラーが散水 を始める、広大な芝生に囲まれた、従業員3000人を収納するこの建物です。 仕事の環境も、日立と比べるまでもなく、一人一つパーティッションに区切ら れ、パソコンデスクと作業用のデスクが入っても、なおかつ余裕のあるコンパー トメントが、一人一つづつ与えらています。

ですから、一緒に仕事をしているPeterが、

HPの仕事環境は、狭い!

と言った時には、びっくりしました。

前の職場では、個室が与えられていたとか。

コンパートメントは、完全に個室として扱われているようで、風船が上ってい たり、冷蔵庫があったり、SFのヒロインの等身大パネルが、コンパートメント の入口に立っていたりしています。

日本の常識は、忘れてかからんと、仕事になりません。

祐子

コミュニティカレッジのESL(English Second Langage)コースに、週2回。家庭 教師のスティーブさんに週1回、英語をならっています(私も)。効果の程は、

本人に直接聞いて下さい。

毎日、麻生を連れて、私を会社までピックアップしに行き、フォートコリンズ 中のデパートやスーパーマーケットを走り回っています。こちらの食事が全く 口に合わない私の為に、こちらの食材を工夫して、なんとか日本食を作ってく れます。

特に牛肉。安いのはいいのですが、肉をスライスするという概念がない。 こちらにおいでの折には、すき焼を御馳走いたします。厚さ4mmの肉は、す き焼鍋の中で、

石ころ

の様です。

麻生

次の10月で2歳になります。

非常に元気で、今のところ病院の影すら見えません。とにかくよく食べ、よく 飲む。特にジュース類は「溺れるのではないか」と心配させるくらい飲みます。

しかし、

英語しか通じない病院に行かせなければならない

ことを思えば、現段階では「節食・節飲」の予定はありません。健康が一番で す。

最近、家族で街を歩いていると、道行く人が、麻生を見て、

Cuteだの、Prettyだの、Sweetyだの、Beautifulだの

と、私の娘を称賛する声が聞こえてきます。結構、

煩わしい

私と私の嫁さんの娘なのだから『そんなことは、あたりまえだろう』と思うの ですが。

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また、ここで近況報告をさせて頂きます。ちょくちょく見に来てください。

ではでは。

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