社内報寄稿エッセイ(その1)

社内報寄稿エッセイ(その1)

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▼新たにパソコンを購入しようと色々資料を集めてみたが、改めて性能の向上と値段の低下に驚いた。この傾向はこれからも続くから、結局後で損をしたような気分になるのは避けられないだろう

▼しかしパソコンの性能が上がったからと言って、果たして仕事が楽になったと言えるだろうか。ワープロソフトでは、アニメの動物が操作を教えてくれるが実に鬱陶しい。バージョンアップした表計算ソフトは、操作方法が以前と全く変わってしまって手がつけられない

▼パソコンの性能の向上によって、確かに1つの作業にかかる時間は劇的に短縮された。だが人々の仕事が劇的に軽減されたと言う話は聞かれない。間違いなく数年前と比べて、あなたの上司はあなたに見栄えの良い書類を書くように、そして表計算の項目を増やすように命じているはずである

▼我々の目指すシステムは人を幸せにするものでなければならない。これは難しい課題である。しかし単純に考えてみれば『パソコンの処理速度が10倍になったのなら、労働時間を10分の1にして「一日48分労働」を実現する』だけで、かなり多くの人が幸せになれる

▼阿呆か、と一蹴するのは易い。しかし我々がこうしたコンセプトを世界に向けて提唱できれば、色々な意味で(シ研)の名前が世界に轟くことは間違いない。

(エバァ)