江端さんのひとりごと 「TOPIC」 TOEICとは、Test of English for International Communicationの略で、 「国際コミュニケーション英語テスト」と言う意味らしく、「TOEIC受験のし おり」なるビラには、「英語によるコミュニケーション能力を正確に測定する ための共通尺度として実施される世界共通のテストシステム」と書かれていま した。  たいていの大手の企業では、独自の英語検定システムをもっているか、ある いはこのTOEICを社内で実施して、本人の英語力の指標としているようです。  このテストは、他のテストのように合否判定をするテストではなく、100 0点満点で、一桁まで正確な数字で結果がスコアと言う形で示されると言うと ころも特徴のあるテストです。  -----  先日の火曜日、(シ研)横浜ラボ7階の大会議室で、恐らく7回目になるこ のテストを受け終えた私は、絶望的な気分で(シ研)を後にしました。  ここ一月あまり、私は通勤の電車の中で、英語のテープを毎日聴いたり、英 文解釈の問題を解いたり、かなり真面目に英語の勉強をしてきたつもりでした。  しかし、その結果は惨憺たるものでありました。  100問あるリスニングテストの内、完全に聞き取れたのは3問。  さらに、もう100問のリーディングテストは、文法問題で時間を費やしす ぎ、期待していた英文解釈に手が届かず時間切れ。  私は、訳のわからない単語の羅列から、適当なストーリーを創作するという 類希なる能力を持つ人間で、しかも創作ストーリーの方が、原文より面白かっ たりすることもあるのですが、今回の場合下手に勉強した分、感力が低下し、 おろおろしている間にテストが終わってしまいました。  多分、一月後、史上最低のスコアが上長経由で帰ってきて、それを見た課長 が溜息をつきながら、私に嫌みの一つもいうのでしょう。  まったく、思い浮かべるだけでうんざりです。 -----  単に試験の結果の愚痴を言うなら、その辺の予備校の浪人を捕まえれば、徹 夜で聞かせてくれると思います。  私が絶望的な気分になっているのは、「私の英語能力」に対して、と言うフェー ズはとっくの昔に終えて、この「TOEIC」と言うテストシステムそのものに対 してなのです。  本文では、このTOEICと言うものが如何に馬鹿げたテストであるかを、これ から説明し、あますところなく証明いたします。  さて、ここで私の言うイメージを描いて下さい。  あなたは、テキサス生まれの平凡な家庭に生まれたTomと言う青年、あるい はNancyと言う女性です。  多くの北米人が『日本の首都は北京』と言うくらい、多くの北米人は極東地 域の地理には詳しくありません(本当)。TomもNancyも例外ではありません。 この度、努めている会社が日本に支店を作ることになり、そのスタッフに抜て きされた彼or彼女は、日本語の勉強を始めました。  日本語の勉強を初めて半年、彼or彼女は日本語の検定試験Test of Japanesefor International Communication(TOJIC)(*1)を受験することになり ました。 (*1)無論そんなテストは存在しません。  さて、45分間のヒアリングテストが始まりました。  なにやら、質問に対する正しい解答を選べ、と日本語の説明で言っているよ うです。  すると矢継ぎ早に、次々と日本語の問題が飛んできます。問題を一部抜粋し たものを下記に示します。 (1)写真を見て、正しい内容を説明している解答を(イ)から(ニ)から選 びなさい。 (イ)彼は書類にサインをしています。 (ロ)彼は履歴書を集めています。 (ハ)彼は椅子に座って上司と話をしています。 (ニ)彼は仕事に飽きている。 (2)質問を聞いて、正しい解答を(イ)から(ニ)から選びなさい。 質問壱 あなたは今日いつ学校へいきましたか (イ)学校は5年前に設立されました (ロ)いいえ、今日学校は創立記念日でお休みでした。 (ハ)私は毎日7時に学校に行きます。 (ニ)はい、その通りです。 質問弐 次の会話を聞いて、適当な解答を(イ)から(ニ)から選びなさい。 「ねえ、君何処から来たの。」 「何処だって良いでしょ。あなたには関係ないわ。」 「君の髪の毛って、さらさらだね」 (イ)彼は美容師です。 (ロ)彼は喧嘩をしています。 (ハ)彼はナンパをしています。 (ニ)彼は耳が悪いです。 質問参 次の説明分を聞いて、質問(1)から(3)を答えなさい。   日立製作所では、失敗が多いと出世が早くなると言う話がある。これは以前 友人である日立の社員に聞いた話であるが、ある社員が顧客に納めるプログラ ムを書き間違えて、そのプログラムが動いているシステムが全面止まってしまっ たことがあるそうである。その社員と社員のグループは、不眠不休でそのプロ グラムを書き直し、なんとかお客に納めることが出来たのであるが、その努力 が上長に評価されて、彼は仲間より早く出世することが出来たそうである。  正確に動くプログラムを最初から書くことの出来る人間の方が、優秀に決まっ ているのに、そういう人は上長の目から見ると目立たないため出世が遅れるの だそうだ。システムの世界では、人の能力を評価するのが難しいそうであるが、 能力を持つ社員が報われないシステムを何とかしないと、日立は終わってしま うと、友人はこぼしていた。 (1)日立の社員は、どうすれば出世すると言っていますか。 (イ)不眠不休で働くこと (ロ)上司に対してお世辞が言えること (ハ)バグを出すこと (ニ)人の能力を評価すること (2)日立では誰が不眠不休ではたらきますか (イ)上司 (ロ)プログラムを書き間違えた人 (ハ)報われない人 (ニ)出世が早い人 (3)日立では何が終わりますか (イ)日立 (ロ)報われない人 (ハ)システム (ニ)プログラム  -----  TomとNancyがこんなテストを受けてびっくりしなかったら、彼らは本当は日 本人であるのか、日本語何ぞには全く興味がないかのどちらかに違いありませ ん。  大体、「ナンパ」なんて言葉が外国人に分かるかどうか、そして最後の説明 文などにいたっては、だらだらと一気に一方的に喋られてしまい、問題を解く ときにはそのヒントすら手元には残っていないのです。正直なところ、ネイティ ブな日本人でも解けるかどうか怪しいものです。  こんなテストが、2時間ぶっ続けでしかも休憩がない。 しかも、内容は日本人にしか分からない状況や専門家にしか分からない用語 (例えば「バグ」が未定義で使われている)が山ほどあり、しかも、日本人特 有の性格が分かっていないと、その雰囲気すら理解できないのです。  このテストの何処に、日本語の能力を計る指標がありましょうか。  私はこのTOJICを作るに当たり、『いかに外人を虐めれば良いか』と考える だけで、簡単に上記の問題文を作ることが出来ました。    -----  結局私が看破したのは、ようするにTOEICと言う英語テストの位置づけは、 「外人いじめ」であると言うことです。  多くの日本人が、なぜこのような「いじめ」を好き好んで受けに行くのか、 私には分かりません。  だいたい、このようなテストのスコアが良いと言うことは、自分自身が『あ あああっ!もっとぉ!もっとぉ虐めてぇ〜〜!!』と叫ぶサディスティックな 変態的性癖指向者であることを、満天下に向けて公表しているようなものでは ないかと、私は考えます。  明治時代以来の、鞭をふるって日本人を叩く欧米のスタイルはともかく、そ れに対してはしたなくも悦びの声を上げる日本人の態度は頂けません。  我々は、21世紀に向けてコミュニケーションの道具としての英語を使わざ るを得ませんが、だからといってTOEICのようないじめの道具に右往左往させ られる日々は、もう止めるべきだと思うのです。 ---------------  私は、TOEICでは恐るべき低いスコアを記録を更新中ですが、おそらく今よ りも英語の力が貧弱だった学生時代には、中国、インド、ネパール、シンガポー ル、北米、カナダを一人で旅をして来ました。  私は断言しますが、この全ての国で必要なコミュニケーションは100%達 成することが出来ました。お気づきだと思いますが、この国の中には英語圏以 外の国もあります。  TOEICがなんぼのもんかしりませんが、英語なんぞ世界中で5割も喋られて いない言語です。高々、5割も満たない国の人間しか通じない英語という道具 に汲々としてしまう私達を、私達は自虐的に笑ってしまうべきでしょう。  International Communicationと言うなら、その通り世界中何処に行っても 意志疎通が可能となる道具を持ってきて貰いたいものです。  古来こういう試みが無かったわけではありません。  昭和時代の初めの頃、露骨なアジア侵略を行っていた日本は、日本語をアジ アの共通語にしようと、侵略と暴力で他の国に日本語教育を強要していました し、宗教による文化的な侵略も含めるのであれば、中世ヨーロッパの十字軍遠 征を代表に、歴史の教科書の殆どがそういう記述で溢れています。  平和的な解決法としては、どの国にも属さない新しい言語による世界共通語 としての「エスペランド語」などもありますが、その存在すら知らない人の方 が多いでしょう。  そして、現在、ある種の妥協の産物として「英語」が世界共通語として使用 されるようになってきています。理由はいくつかありますが、基本的には文字 の種類が少ない(27文字。日本語の当用漢字は5000文字以上)こと、比 較的文法が簡単なこと、欧米が技術分野で圧倒的に先行していたため、そのド キュメントの殆どが英語で記述されていることなどが挙げられると思います。  ところが、英語(と言うかどの様な言語でもそうであるが)によるコミュニ ケーションには、絶対的な弱点があるのです。  それは、『英語を分からなければ絶対に使えない』と言う厳然たる現実です。  テニスはテニス教育をしなければできないでしょうか? そんなことはあり ません。要するにボールを向こうのコートに放り込めば良い、と言うルールが あるだけで、誰でも楽しむことができます。  サッカーが異国人同士でゲームできないのであれば、ワールドカップは無期 限に延期されるでしょう。  音楽は?絵画は? これらの文化は、どれもこれも特別な勉強なしに、人間 に感動を与えることの出来る優れた道具です。  私の考える国際コミュニケーションの道具というのは、以下の要件を満足せ ねばならないと思います。 (1)勉強を必要としないこと。  ある国の教育水準に依存するコミュニケーションでは意味がないのです。 (2)直感的であること。  プロトコル(規約)があるものは、コミュニケーションの道具が複雑になっ てしまう傾向があるからです。 (3)簡単であること  言うまでもありません。  私は本当に長い時間をかけて、このようなシビアな課題を解決しうる解を求 め、何日も夜を徹して考え続けました。そして、TOEICテストを終えて肩を落 しながら帰路につく私に対して、まさに閃くように押し寄せて来た概念であり ました。 私はさらにそれから何日もの間、私の論理に不備が無いか徹底的な検証作業 を行いました。無論この間、私はありとあらゆる行動を停止させて行ったこと は言うまでもありません。 そして、本日私は遂に揺るぎ無い確証を得たのでありました。 私が自信を持って世界に向けて提唱するテスト "TOPIC"  その名も、"Test of PLAYING International Communication"  「国際コミュニケーション『演劇』テスト」です。  私は、高校の時は有志の劇団に参画、大学の時は京都の名門劇団「そとばこ まち」のパントマイム教室に参加するという、異色の理系学生でした。  と言って、決して俳優を目指したわけではなく、ただ漠然とアングラ劇団の 観劇が好きなだけで、気に入ったフレーズはメモに取ったりして日常で使えな いか考えたりしていた変な学生でした。  旅に出れば、リュックサックを背負いながら東南アジアの国の片隅で、弁当 が欲しければ、弁当を食べているパントマイムを中国人の前で演じましたし、 シンガポール空港へ行くときは飛行機が飛んでいる様子を、両手を広げて走り 回って表現したものです。  言葉は5種類(こんにちは、さようなら、有り難う、幾らですか、まけてく ださい)だけ頭にたたき込めば、後はなんとかなんとかなりました。  つまり、英語なんぞ全く不要だったんです。  -----  私の提唱するTOPICの問題は、例えば次のような構成となるはずです。  最初は客観テストです。 (1)写真を見て、彼女が泣いている理由を(イ)〜(ニ)から『推測』しな さい。 (イ)彼女は失恋してないています。 (ロ)彼女は上司に叱られてないています。 (ハ)彼女は泣いたふりをしているだけです。 (ニ)彼女は実は男なのです。  相手の考えていることを推測もできんで、何がコミュニケーションでしょう か。相手の立場に立って、言葉を越えるコミュニケーションこそが、21世紀 に要求されているのです。  日本人は意志決定を明示的に示さないと言われて久しいですが、それは単に そういう表現をしてもトラブルを起こさないだけのリソースが存在しただけで す。  私は確信しているのですが、もし日本人が世界中の外交のイニシアティブを 取れたら、世界中の紛争の2割はすでに平和的解決ができていたのではないか と考えます。日本的思考は、これからの環境問題や資源の有効利用等という世 界的な問題に対して、包括的な解決能力を持っているのではないかと期待して います。 (2)質問を聞いて、正しい解答を(イ)〜(ニ)から選びなさい。 質問壱 ビデオをみて、彼が何を言いたいのか考えなさい。 (イ)彼はおなかが減っています。 (ロ)彼はおなかが減ったふりをしています。 (ハ)彼はおなかが痛いです。 (ニ)彼はおなかが痛いふりをしています。  極めて難問です。  本音と建て前を見抜く高度な心理学的技術を要求し、老練した大人の余裕を 持つだけの精神年齢をも要求されるのです。 質問弐 次の会話を聞いて、質問(1)〜(3)を答えなさい。 「ねえ、君何処から来たの。」 「何処だって良いでしょ。あなたには関係ないわ。」 「君の髪の毛って、さらさらだね」 (1)彼女の出身地は (イ)東京です。 (ロ)東北です。 (ハ)関西です。 (ニ)関西です。 (2)彼女の経歴は (イ)モデルです。 (ロ)OLです。 (ハ)学生です。 (ニ)主婦です。 (3)彼の経歴は (イ)学生です。 (ロ)社会人です。 (ハ)ひもです。 (ニ)女性です。  積極的なコミュニケーションを避けている人、言葉のニュアンスやイントネー ションが読み切れない人、そして深みのある人生を生きていない人にも、やは り一問も解けない難問となることでしょう。 -----  このような客観テストの後は、実技テストになります。  実技テストは、当然実際に演じなければなりません。そしてその演技は、世 界の何処に行っても通用するユニバーサリティが要求されるのは言うまでもあ りません。従って、この実技テストはメディアあるいはインターネットを介し て、世界の1000人を越える審査員に映像で一斉に同報され、その結果は即 時に集計されます。  受験者には、次のような設問がその場で与えられ、カメラの前で直ちに演じ ることになります。 問題参  (イ)橋の上で彼を待っている28歳女性が、トイレに行きたいのを我慢して いる様子を演じなさい(制限時間15秒)。 (ロ)31歳の彼が遅れて現れた時の、彼女の心の中の安堵感と生理現象を我 慢している苦痛が彼に対して怒りの形で現れた様子を演じなさい(制限時間3 0秒) (ハ)彼女が怒っている理由が分からず戸惑っている彼と、程なくその理由を 理解しつつも彼女にそれを気づかせない彼の振る舞いを演じなさい(制限時間 30秒)  一方、採点者の方にはあらかじめ次のような設問が記述されたアンケート用 紙が用意されています。 問題参  (1)受験者の演じている人数は何人ですか。 (イ)1人 (ロ)2人 (ハ)3人 (ニ)4人以上 (2)受験者の演じている女性の年齢はいくつですか (イ)15歳未満 (ロ)15歳以上〜25歳未満 (ハ)25歳以上〜30歳未満 (ニ)30歳以上 (3)彼女の心の動きを時間順に正しく並べた物を選びなさい。 (イ)苦→怒→哀→楽 (ロ)哀→楽→怒→喜 (ハ)苦→喜→怒→哀 (ハ)苦→喜→哀→怒 (4)彼女の最初の振る舞いの理由を次の中から選びなさい。 (イ)考え事 (ロ)空腹 (ハ)怒り (ニ)生理的欲求 (5)彼女以外の人物の振る舞いを次の中から選びなさい。 (イ)彼女の様子に気が付いているが気が付いていないふりをしている。 (ロ)彼女の様子に気が付いていないが気が付いているふりをしている。 (ハ)彼女の様子には興味がない。 (ニ)そのような人物は存在しない。、  このアンケートを集計し、正しい答えの多かった演技こそが、正確なコミュ ニケーションを行うに足る演技を行えたことになるわけです。  このようにTOPIC-Test Of Playing International Communication これは 世界共通にして最高の有効性を持つ、普遍的なコミュニケーションを客観的に 測定するテストであり、前述した3つの条件 (1)勉強を必要としないこと。 (2)直感的であること。 (3)簡単であること  を満たしていると確信しております。  ---------------------  我々は、これまで謝った民族主義から、先住民族や少数民族を迫害してきた 歴史をもちます。その迫害や差別は色々な原因が積み重なっています。  その一つに「言語」と言う道具があったことは否めないでしょう。  旧約聖書に曰く、神への畏れを無くした人類は神への挑戦を始めました。そ して天にも届く「バベルの塔」の建築に着手したのです。  このような人間たちの驕りに怒った神は、バベルの塔を雷(いかずち)で一 撃で破壊し、そして人間達が再びこのような計画を画策し徒党を組まないよう にと−−−言葉を通じなくしました。  我々は、神へのリターンマッチを行う時期に来たのです。  神が、多種多様な言語によって人類を分断したのであれば、ちゃんと責任を 持って、分断した民族間のコミュニケーションを妨げるべきでした。  神よ、なぜあなたは国際貿易を看過したのか? そして、なぜあなたはイン ターネットインフラを破壊しなかったのか? さらに、何故、なぜECCやら駅 前留学やらと言う、不遜な言語訓練機関を放置しているのか?  このキリスト教の教えを確実に固持していた国、日本。その国は、キリスト 教を禁じ、言葉に出来ない程の残虐な弾圧を続けて、その教えを−−−いわゆ る国際文化交流を−−−「鎖国」と言う思想で絶ってきたと言う輝かしい歴史 を持っています。  神は、そのような誠実な民達が、TOEICという欧米諸国の外人が考案したテ ストで虐めている現状を、なぜ看過しているのか?  言語による民族の分断をするだけしといて、あとのメンテナンスを全くしな い神。我々は、このような神の気まぐれをこれ以上許すことはできません。  人類は、TOPICの元に再度第二のバベルの塔建築を、ここに高らかに宣言し ます。  そして、我々は人類をTOPICの元に、再度神を超越する最大勢力として結集 するのみならず、TOPIC研究を発展させ、犬やネコの動物との完全コミュニケー ション、さらには魚、鳥、昆虫に至るまで、そして、最終的には木や花や草な どの生きとし生ける全てのものとのコミュニケーションを実現させます。  来るべき21世紀、新たなミレミアム(千年紀)は、多分他の恒星系知的生 物、いわゆる宇宙人との出会いもあるかもしれません。  我々は、言語による意志疎通の不備や文化の違いから派生する、あるいは誤 解や憎悪のようなネガティブな感情から発生してしまった、破壊され尽くした 都市やおびただしい数の死体を再び見たくはありません。なによりこんなこと を恒星間で行ったら地球は勿論、太陽系もろとも吹き飛ぶかもしれません。  我々はTOPICの元に、誤った民族主義的な差別意識を完全に一掃し、優しさ と博愛をベースとした宇宙の恒久的な平和交流を実現する時期に来たのです。 最後に、繰り返します。 TOEICと言う誤ったいじめの道具から、TOPICと言う真のワールドワイドコミュ ニケーションの道具を確立するために、皆で協力して立ち上がりましょう。  以上で私の主張を終えることと致します。 -----  なお、念のために述べておきますが、これは何度受験してもTOEICで人並み のスコアが取れない筆者の『やっかみ』などは一片もありません。  あくまでワールドワイドなコミュニケーションを平和的に実現したいという、 筆者の飽くなき平和と博愛への希求であることを、重ねて申し上げつつ、筆を 置きたいと思います。 (本文章は、全文を掲載し内容を一切変更せず著者を明記する限りにおいて、 転載して頂いて構いません。) 〜〜〜〜 E-mail:See http://www.kobore.net/mailAddress.gif 〜〜〜〜〜 (If you would like to enjoy your life, send message "subscribe kobore" to majordomo@iijnet.or.jp .)