翻訳魂メールエージェント "MailHon"の使い方  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ver 0.3 2002/03/18 ver 0.2 2001/08/06 ver 0.1 2000/10/04 ver 0.01 2000/09/18 江端智一 E-mail:See http://www.kobore.net/mailAddress.gif http://www.kobore.net/  言うまでもありませんが、本文章は 無保証です。この文章の影響によりどの ような事が起ころうとも当方は一切の責任を持ちません。 0.変更履歴  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ver 0.3 2002/03/18 ライセンスを一部変更 ver 0.2 2001/08/06 GPLライセンスからBSDライセンスベースに変更 ver 0.1 2000/10/04 MailHon 0.1 対応 ver 0.01 2000/09/18 初版 MailHon 0.01(とりあえず動いたバージョ ン) 対応 1. MailHonライセンス条項  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ Copyright (c) 2001,2002 Tomoichi Ebata. All rights reserved. ソースおよびバイナリー形式の再配布および使用を、以下の条件を満たす場合 に認める: 1. ソースコードの再配布においては、上記の著作権表示、この条件の列挙、 下記の注意書きを残すこと。 2. バイナリー形式の再配布においては、上記の著作権表示、この条件の列挙、 下記の注意書きを、配布物に附属した文書および/または他のものに再現さ せること。 3. (2002/03/18日、削除) 4. 事前の文書による許可なしに、製作者の名前を、このソフトウェアから派 生した製品の促進に使用しないこと。 5. 本プログラムの変更は、オムロンソフトウェア株式会社 日英・英日翻訳ソ フト「翻訳魂」Copyright(C) OMRON SOFTWARE Co.,Ltd.のソフトウェア使 用許諾書の示す範囲内で行うこと。 6. 本プログラムを使用する際に、オムロンソフトウェア株式会社 日英・英日 翻訳ソフト「翻訳魂」Copyright(C) OMRON SOFTWARE Co.,Ltd.にて翻訳さ れた結果を使用し、それをサービスとして提供する場合には、以下のメッ セージ、あるいは以下のメッセージの内容に準ずる内容のメッセージを、 サービスの利用者に提示すること。 (メッセージ内容ここから) この文書は オムロンソフト社翻訳ソフト「翻訳魂」 (C)OMRON SOFTWARE Co., Ltd. 1999-2002 All Rights Reserved を用いて生成されました。 http://www.omronsoft.co.jp/ (メッセージ内容ここまで) THIS SOFTWARE IS PROVIDED ``AS IS'' AND WITHOUT ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, WITHOUT LIMITATION, THE IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. 2.What's "MailHon" ?  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 青山和光様の作品である「翻訳魂の ruby クライアント」 (http://www.omronsoft.co.jp/SP/pcunix/clientpark.html)を使用して、オム ロンソフト社の翻訳サーバソフト「翻訳魂」を、電子メールで利用可能とする メールエージェントです。 +------+ +------+ +-------+ (*1) +------+ +-|ユーザ| [SMTP] |メール| [SMTP] | |[honyaku]|翻訳魂| | | |<------>| |<------>|MailHon|<------->| | | |メーラ| [POP] |サーバ| [POP] | | |サーバ| | +------+ +------+ +-------+ +------+ +------+ (*1)「翻訳魂」用通信プロトコル (http://www.omronsoft.co.jp/SP/download/pcunix/sdk.html#honyaku) MailHonに対してメールを送ると、MailHonがそのメールを翻訳魂サーバに転 送し、翻訳魂サーバから得られた翻訳結果を、メールの送信元ユーザに自動的 に返送します。 MailHonは、翻訳魂サーバの1ユーザとして振舞うため、一人分の翻訳魂ライ センスで、不特定多数のユーザに翻訳サービスを提供することができます。 また、MailHonはSMTP/POPを使用しているので、メールサーバや翻訳魂サー バと異なるマシン(Windows PCでもO.K.)上で動かすことが可能です。 3.設定/起動方法  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ネットワークに接続接続可能なマシンで、Rubyがインストールされていれば、 MailHonは動作すると思います。 (Step.1) SMTP/POPが利用可能なメールサーバに"honyaku"と言う名前のユーザ アカウントを作ります。 (Step.2) 翻訳魂サーバのサービスを利用できるマシンに、Rubyをインストール します。 (Step.3) mailhonとhonyaku2.rbを、上記のマシンの任意のディレクトリに 置きます。 (Step.4) mailhonをエディタで開いて、以下の内容を変更します。 (1) ----------------------------------------------------------- # 翻訳魂サーバとのコネクション確立 honyakuSession = Honyaku.new('honyaku', 'localhost') # メールサーバとのPOPコネクション確立 popSession = Net::POPSession.new(address = 'localhost', port =110) # メールサーバとのSMTPコネクション確立 smtpSession= Net::SMTPSession.new(address = 'localhost', port = 25) ----------------------------------------------------------- 必要に応じて、上記の'localhost'を、(Step.1)(Step.2)のSMTP/POP、 及び、翻訳魂が利用可能なサーバの名前(あるいはIPアドレス)に変更 (2) ----------------------------------------------------------- popSession.start('honyaku','honyaku') do |popMails| ---------------------------^^^^^^^^^---------------------- 必要に応じて、このPOPサーバのパスワー ドを変更 (3) ----------------------------------------------------------- ##### 各種設定項目 # 翻訳結果の送信者アドレス sender = 'honyaku@ebacomhp.cnd.hp.com' from = '"MailHon Ver0.1" ' # 翻訳魂サーバの管理者アドレス mailHonAdmin = 'ebata@ebacomhp.cnd.hp.com' # popサーバアクセスのインターバルタイム popWaitTime = 60 # 60秒 ----------------------------------------------------------- 上記の設定項目を変更 (Step.5) mailhonを起動します。 4.利用方法  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ "honyaku"宛(上記の場合では、"honyaku@ebacomhp.cnd.hp.com")にメールを 出すと、そのメールのFrom行に書かれたメールアドレスに、翻訳結果を記載し たメールが送られます。 日英翻訳/英日翻訳のモードは、Mailhonがメールの内容を見て自動的に判定 します。従って、英文と日文が混在しているメールの場合は、どちらかのモー ドで翻訳された結果が送られてきます # 概ね、妥当な判断をするようですが。 しかし、 - 確実に日英翻訳/英日翻訳のモード指定をしたい。 - メールの中の一部分だけを翻訳させたい と言う場合もあります。 このような場合には、翻訳対象の文章を、 のタグ で括って下さい。MailHonは、このタグで括られた文章のみを翻訳します。 (例1) これはテストです。 (例2) In this case, this sentence also will be caught by MailHon. (例3) 理性を喪失したアルコールの鯨飲とそれによって発動され るとめどもない痴呆的会話。ペルソナの崩壊に伴う反道徳 的至福と卑俗な哄笑そしてデカダンス。交錯する自己の幻 影が空虚な現在の鏡像に過ぎないと言う覚醒から実存への憧憬を経て、 永遠の聖性を希求する魂の彷徨の果てに、善悪の彼岸に達した我々の 酔眼に、無垢な朝焼けはどのように映じるのであろうか? と言う哲学的アポリアに答を出すためにも、 諸君の圧倒的 参加を待っている! 5.開発/動作確認環境  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ OS 日本語RedHat Linux5.2(2.0.36) 言語 Ruby 1.4.5 サーバ RedHat Linux 5.2J + 翻訳魂 Ver 1.0 6.背景と目的とたわごと  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ Windows環境での翻訳魂やeWnnクライアントも、"WineWnn"や"WinHon"などの 開発で、自分の必要とする機能はほぼ実現し終えたのですが、もう一つの課題 として、遠隔からの翻訳魂やeWnnの利用を実現する機能を実現したいと考えて おりました。 先ず第一に考えたのが、"WineWnn"や"WinHon"をJava対応に移植することで したが、電子メールが大好きな私は、電子メールでこれを実現できないかと検 討を開始しました。 長年の夢であった、パーソナルメールエージェントを作る雛型になるものが 出来るのではないかと思ったからです。 次に、実装する言語について検討を開始し始めました。 majordomoのPerlソースを読めば、大体のメールエージェントの内容は判る だろうと思ったのですが、 http://www.omronsoft.co.jp/SP/pcunix/clientpark.html にある、青山和光様の作品である「翻訳魂の ruby クライアント」のコードを 読んでいる内に、これを使わせて貰えたら、開発工程は10分の1になるだろう なぁなどと、小狡いことを考え始めました。 さらに、このRubyというオブジェクト指向スクリプト言語に興味を持ち、調 べていく内に、Rubyのメール用のライブラリ(pop.rb, smtp.rb)で、信じられ ないほどの簡単にメールクライアントが作れることが分かり(POPクライアント が4行で書けた)、Rubyの採用に踏み切りました。 7.謝辞  ̄ ̄ ̄ 青山和光様の作品である「翻訳魂の ruby クライアント」は、変更しないで 利用させて頂きたかったのですが、どうしても一部変更しなければならない箇 所があったため、やむなく、"honyaku2.rb"と言う名前で使わせて頂いており ます。 なお、MailHonの実装に際しましては、sakae様の「RubyでMailを」 (http://www.ksky.ne.jp/~sakae/pr_ruby/r00211.html) を参考にさせて頂きました(と言うか、ほとんど頂戴致しました)。 また、Minero Aoki様が作成された、pop.rb, smtp.rbは感動しながら使わせ えて頂きました。 (http://www1.u-netsurf.ne.jp/~brew/mine/ja/ruby/index.html) Ruby製作者、まつもとゆきひろ様に対する感謝は言うまでもありません。 (http://www.ruby-lang.org/ja/) 謹んで、皆様に感謝申しあげます。 8.製作者  ̄ ̄ ̄ ̄ 江端智一(Tomoichi Ebata) 日立製作所システム開発研究所所属。現在、米国ヒューレッドパッカート社 にてネットワーク制御ソフトの開発に従事。翻訳ソフトを開発する時間で、英 語の勉強をしたほうが良いと判っていながら、それをしない一児の父である。 江端智一 9.おまけ  ̄ ̄ ̄ ̄ MailHonから送られてきた(例3)の翻訳結果のメール -------- ここから -------- Return-Path: Date: Wed, 4 Oct 2000 16:45:59 -0600 Subject: [MailHon]観桜会のお誘い To: Tomoichi Ebata From: "MailHon Ver0.1" Mime-Version: 1.0 Content-Transfer-Encoding: 7bit Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp [原] 理性を喪失したアルコールの鯨飲とそれによって発動されるとめどもな い痴呆的会話。 [訳] Prospect is dialog of the dementia that there isn't that it is exercised by 鯨飲 and it of the alcohol which lost reason. [原] 交錯する自己の幻影が空虚な現在の鏡像に過ぎないと言う覚醒から実存 への憧憬を経て、永遠の聖性を希求する魂の彷徨の果てに、善悪の彼岸に達し た我々の酔眼に、無垢な朝焼けはどのように映じるのであろうか? [訳] I pass through admirations from awakening to say that a vision of self to mix is only an empty current reflected image to the existence, and how will the morning glow to be pure to our drunken eyes which reached an end of wandering of soul to desire 聖性 of eternity on the equinoctial week of right and wrong be a thing of 映 じる? [原] 諸君の圧倒的参加を待っている! [訳] I wait for your overwhelming participation! ----------------------------------------------------------- この文書は オムロンソフト社翻訳ソフト「翻訳魂」 (C)OMRON SOFTWARE Co., Ltd. 1999-2000 All Rights Reserved を用いて生成されました。 http://www.omronsoft.co.jp/ ----------------------------------------------------------- 「翻訳魂」メールエージェント MailHon version0.1 http://www.kobore.net/ -------- ここまで --------