米国に赴任する前、私が監視システムの研究をしていたことを御存知の方も いるかもしれませんが、帰国してからも、『待っていました』と言わんばかり に、某警備サービス会社の仕事が落ちてきました。 私が今何をしているかというと、ジェームズ・P・ホーガンの「未来からの ホットライン」を作ってたりするわけです。 なんだか訳が解らんだろうと思いますが、現在執筆中の特許明細書が特許庁 に届くまで、待っていて下さい。 それはさておき。 現在、日立の研究所を舞台とした、警備サービスのデモシステムを作ってい るんですが、まあ、折角のデモシステムなので、ここは一つ派手に、 研究所を燃やしつくしてやろう 火災報知器が悲鳴を上げ、監視カメラが燃え盛る研究所を捉え、研究員が逃 げまとい、警備員が火元に突入すると言うデモシナリオを書き上げ、今5人の ソフト外注の人達の協力を得ながら、シナリオをせっせと具現化しております。 困ったのが、「燃え盛る研究所の映像」 Webサイトでを探したのですが、私の感性に合致する「炎」の映像が見つか りません。 こだわりたいイメージは、あの名画「バックドラフト」 いくつかコンテンツが手に入ったのですが、どうも燃え方が、みみっちくて 満足できません。 この江端が、この手で、自分の会社の研究所を灰に帰する以上、その炎とは、 日立の消防隊の存在なんぞを芥に等しく見下す、神聖にして絶対的不可侵の炎 の神殿でなければならず、そこには、徹底的かつ殺那的、そして圧倒的な『狂 気』がなければなりません。 映画の「バックドラフト」からキャプチャしたろか、と思いましたが、 『日立製作所システム研究所で、著作権侵害!』 - 「何がいけないんだ」といなおる、コンテンツ財産を守るべき研 究者達の知的財産権への無理解、遵法精神の根本的欠如 - 日立コンテンツ事業に対する壊滅的な被害 - ストレージ事業への波及必至 となるのも、ちょっとなぁ、と思いまして。 ----- で、結局どうしたか、と言うと、----- まあ、これまで私もインターネット を使って、本やらパソコンの部品やらを買ってきましたけどね ----- 初めて買いました。 「炎」を。 8秒で1500円ですぜ。 泣く泣く自腹を切りました。 デモの発表まで2週間切っていたし、会社の承認を待っていたら、デモ発表 に間に合わないし。 大体、見積もり依頼書に、 物品 「炎」 とか書いたら、経理も資材も腰を抜かすだろうし。 ----- と言うわけで、研究所の人、暇だったら私のチームのデモを見に来て下さい。 日立と無縁の人は、たぶん一生見ることはないと思います。 まあ、見たところで、どうと言うものでもありませんけどね。