江端です。 ドラマ嫌いの私ですが、最近磨きがかかってきました。 # 『恋愛劣等生』だったかなんだか、題目は忘れたが。 # 今日は洗い片づけをしていたので、リビングから逃げられなかった。 外資系のオフィスに、数人のアングロサクソン系の白人男女。 主人公の女は、美人で英語が堪能、前記アングロサクソンと軽く挨拶を交し、 仕事ができる。大抵、上司と不倫関係。 男の方は、米国帰り(間違いなくニューヨーク帰り)で、エリート。 #ところで、「エリート」ってどういう者なのだ? # 誰か明確な定義を教えてくれんか。 仕事ができて顔も良く、OLにモテモテで、都心の夜景の見える高層ビルのバー で女を口説いて、とっかえひっかえ。 ----- ええい! 阿呆か!! まだ、こんな陳腐な設定のドラマを作って、視聴率が取れるのか、この国は。 つくづく進歩のない国民だ。 いいか、よく聞け。 真に国際化した職場とはだなあ、 - どこから見ても日本人にしか見えない複数のフランス人が、フラン ス訛りの英語を喋り、 - その英語をどうしても聞き取れない、米国帰りの研究員がいて、 - 工場の誰かが発生させた原因不明のバグを追跡すべく、目を充血さ せて一日中コードやドラフトや論文の山の中に埋もり、 - 例えケビンコスナーに酷似の様相であったとしても、もてる、もて ない以前の問題として、女性が殆どおらず(だいたいOLなる職種が ない)、 - 居酒屋から見える窓の風景は、鯉が棲息していることだけが確認で きるドブ川のみ これが、正しい日本の国際化オフィスの最前線だ! 分かったら、少しはリアリズムを加味した、きちんとしたドラマを作ってみ やがれ。