江端です。 コンピュータの機能に、「メモリ先読機能」とか「ダイナミックメモリアク セス」と呼ばれるものがあります。 これは、コンピュータの中央演算装置(CPU)がデータを読み込んで、処理を 開始する際に、データの読み込み時間を短縮する為に、予めデータを取り込ん で、CPUのすぐ横に置いておくものです。 # 上記に関する、専門家のつまらん技術的つっこみを禁じる。 ----- 今、私は、仕事をしながら、HPプロジェクトメンバの一人であるMitsuの奥 方から、私の嫁さんが借りた「キャンディーズ」のベスト集のCDを聞きながら、 ひたすらプログラムのコードを書き続けています。 # デザインフェーズを終えた後のコーディングなら、結構、「至福の # 時」だったりする。 このキャンディーズのCDを懐かしく聞きながら、楽しくコーディングしてい ます。 いくつかの曲は聞いたことがないのか、あるいは完全に忘れてしまったのか、 メロディーを全然覚えていない曲もいくつかあるのですが、今、ちょっと自分 を驚かせるようなことが起っています。 自分でも気味が悪いのですが、 「ある曲のフレーズが終る前に、次のフレーズのキャプションが、『文字』 になって、頭の中(正確に言うと、額の裏あたり)に表示される」のです。 自分では初めて聞いた曲のはずのつもりですし、メロディーも全く予測でき ないのに、 文字スーパーだけが、脳裏に先読表示される 。 時を経て、データの大部分がロストした「キャンディーズ」の曲が、私の脳 のどこかのキャッシュ領域に浮遊していたのだろうか、といぶかしんでおりま す。 ----- それはさておき、当時から生意気なガキであった私は、人並にアイドルに熱 を上げるチャンスもなく、大人になってしまいました。 今になって思えば、あのような愚劣な思い込みを許容される時代に、なぜ 「さだまさし」などの渋い路線を選択してしまったのだろう。 もったいない、とつくづく思う。 ----- 蛇足ですが、私はキャンディーズの中の好みを選べと言われれば、やはり 「ミキちゃん」でした。少数派だったようですが。 「わな」と言う曲が好きでした。 あの曲には、なにがしの思想があったような。 うん、確かにあったな。