社内報寄稿エッセイ(その3)

社内報寄稿エッセイ(その3)

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▼あるバラエティ番組で、通行人に英語を喋らせて、それが如何に滑稽な英語であるかを見せて笑いを取るコーナーがある。彼らの喋った英語の内容が日本語の字幕で表示されるのだが、彼らが全くデタラメな英語を喋っていることが判って、実に面白い

▼だが、この字幕なしで、彼らの英語を笑える日本人は一体どれくらいいるだろうか。試してみたところ私は全然笑えなかった。それどころか理解できてしまったくらいだ

▼最近、外国の研究者と英語を使って仕事する機会が多くなった。(シ研)の国際化は確実に進んでいる。また、国内外で「日立の研究員なら誰でもペラペラ英語を喋れる」と信じられているのは事実である

▼青くなっている場合ではない。(シ研)の諸氏は、頑張って英語の勉強に励むしかない

▼とは言え、帰国時の飛行機の中では、自分が疲弊し尽くし壊れて始めていることを実感できる。不公平ではないか!研究の議論をするだけのことで、何故こんなに疲れ果てるんだ!外務省は日本語の第二世界標準を目指すべきだ!・・ 等

▼ともあれ仕事は仕事。これからも勉強と実践あるのみと腹を括ってはいるが、もし仕事の場で、私の喋る滑稽な英語に対して、実は心の中で一生懸命笑いを堪えられているのだとしたら・・人の英語を笑っている場合ではない。

(エバァ)